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principal value =========================== ・ 主 : [ぬし, おも] 【名詞】 1. owner 2. master 3. lover 4. god ・ 値 : [あたい, ね] 【名詞・形容詞】1.value, variable 2. price, cost 3. worth, merit
複素解析において、関数値として複数の複素数を取る多価関数を考えるとき、関数の主値とはその関数の分枝 (en) から取られる値のことである。多価関数の値を主値に限定することで、一価の関数となる。 == 必要性 == 複素数の対数関数 log ''z'' は、一つの複素数 ''z'' を以下を満たす複素数 ''w'' に移す写像である。 : するとたとえば、 の値を計算しようとすると、以下の方程式を満たす解として ''w'' を探すことになる。 : オイラーの公式から、 が一つの解であることは明らかである。しかし、解はそれだけではない。 関数の引数とした点 のガウス平面上での位置を考えると、解が複数あることが分かる。 から反時計回りに ラジアンだけ回転した点が になるが、ここからさらに 回転すると、また になる。したがって も の値であると考えることができ、また だけでなく、その整数倍を加えたものはすべて、この関数の値と考えることができる。 しかし実数関数の場合と比較すると、これには違和感がある。つまり の値は一意に定まらない、と言うことである。log ''z'' は、''k'' を任意の整数として : と書ける。''k'' の値は分岐点 (en) として知られている、多価関数が一価になる点を決めることになる。 ここで ''k''=0 に相当する分枝を主枝 (principal branch, en)、この主枝において関数が取る値を主値と呼ぶ。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「主値」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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