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九五式十三屯牽引車 : ミニ英和和英辞書
九五式十三屯牽引車[きゅうごしきじゅうさんたむろけんいんしゃ]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [く]
  1. (num) nine 
: [ご]
  1. (num) five 
: [しき]
  1. (n,n-suf) (1) equation 2. formula 3. expression 4. (2) ceremony 5. (3) style 
: [とお]
  1. (num) 10 2. ten 
十三 : [じゅうさん]
 【名詞】 1. 13 2. thirteen 
: [み]
  1. (num) three 
: [とん]
 【名詞】 1. ton 
牽引 : [けんいん]
  1. (n,vs) hauling 2. tow 3. pull 4. drag
牽引車 : [けんいんしゃ]
 (n) tractor
: [くるま]
 【名詞】 1. car 2. vehicle 3. wheel 

九五式十三屯牽引車 : ウィキペディア日本語版
九五式十三屯牽引車[きゅうごしきじゅうさんたむろけんいんしゃ]

九五式十三屯牽引車は、1930年代に大日本帝国陸軍が大型重砲牽引用として開発した牽引車である。本車は九二式八屯牽引車九二式五屯牽引車と同系列であり、より大型化された車輌である。同系列とすることで操縦教育の容易さや補給しやすさに考慮した。性能としては七年式三十糎榴弾砲の分解輸送に際し、榴弾砲の長砲身を搭載した運搬車の総重量は29tに達したが、これを不整地であっても牽引可能だった。また九六式二十四糎榴弾砲を牽引する能力を持つ。
機関にはガソリンエンジンまたはディーゼルエンジンを搭載した。前者は九五式十三屯牽引車(甲)、後者は九五式十三屯牽引車(乙)と呼ばれた。採用当初は牽引力が不十分であること、エンジンと走行装置の故障、操作に大きな力が必要であることなどが欠点とされたが、後の改修によってこれらは改善された。
== 開発 ==
日露戦争後の日本陸軍では対ソ連戦を想定し、ソ連国境に配置される堅陣地を無力化するために攻城重砲を整備していた。こうした大型砲である七年式三十糎榴弾砲、また九六式二十四糎榴弾砲を牽引する必要が生じた。この牽引車は大正13年6月の参謀本部第三七二号研究方針に基づいて構想されたもので、昭和8年11月に審査に着手した。
昭和9年1月、設計の大綱を決定した。本車の様式は九二式八屯牽引車に準ずる。目標値として自重が約13t、エンジン出力は標準1,300回転にて130馬力、1900回転時には160馬力であることとされた。牽引能力の目標は、総重量13tまたは26tの装軌車輌を牽引し、最大速度はそれぞれ12km/、6km/hを発揮すること、登坂能力はそれぞれ3分の1または6分の1であることが目指された。
昭和9年2月、設計と製作に着手。東京瓦斯電気工業株式会社が細部の設計開発を担当し、また試作車輌2台の製作が命じられた。同年8月中旬のエンジン性能試験において予定の出力を発揮、構造は堅牢で機能は良好と認められた。また同月の竣工実地試験の結果では車重が1,800kg不足していた。そこで根本的な改修は後日とし、応急に鉛を積んだ上で竣工運行試験を行った。8月27日から9月1日にかけて行われた試験内容は、車重13tの八九式中戦車を牽引、また車重21tの、七年式三十糎短榴弾砲の砲身を搭載した改修特種重砲運搬車を牽引するものだった。長尾峠、富士裾野、籠坂峠で試験が行われた結果、性能はおおむね良好と認められた。自重不足からトラクションが不十分であること、若干の改修点を加えれば実用に適すると判定された。
9月17日から22日にかけ、第一次修正試験が行われた。自重を増やす改修は行われなかったが、他の改修による機能の確認のため、試製特種重砲運搬車(九四式特殊重砲運搬車)に七年式三十糎短榴弾砲の砲身を搭載した。牽引総重量は23.5tに達し、試験結果はおおむね良好だった。9月22日から10月14日、実用機能試験が実施された。陸軍重砲兵学校に試験が依託され、特別砲兵演習に参加した。結果は運搬車の改修と自重増が必要であること、初期の目標を達成することが見込まれた。11月上旬に機関の再試験を行い、結果は良好だった。
昭和10年1月14日、第二次修正試験。車重が13tに増やされ、性能を確認した。機能良好であるため制式採用の見込みが高いと判定された。1月27日から2月15日にかけて実用依託試験が行われた。陸軍重砲兵学校では、七年式三十糎長榴弾砲の砲身を試製特種重砲運搬車に搭載して演習を行った。ここでは総重量29tを牽引し、約8kmの普通道路上および6分の1の坂を行軍した。機能良好であるため制式化が適当であると認められた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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