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8000形は、かつて日本国有鉄道の前身である鉄道院、鉄道省に在籍したテンダ式蒸気機関車である。 本項では、同系の8050形についても記述する。 ==概要== 元は、筑豊鉄道が1892年(明治25年)から1895年(明治27年)にかけてアメリカのボールドウィン・ロコモティブ・ワークスから7両を輸入したものである。その後、1897年(明治30年)の九州鉄道への営業譲渡にともなって同社へ籍を移し、さらに1907年(明治40年)の国有化により、国有鉄道籍を得たものである。 製造の状況については、次のとおりである。 *1892年(3両) - 製造番号12939, 12947, 12952 - 筑豊鉄道7 - 9 *1894年(2両) - 製造番号13971, 14033 - 筑豊鉄道15, 16 *1895年(2両) - 製造番号14392, 14393 - 筑豊鉄道29, 30 上記のうち、1892年製の9は、他の6両が単式であったのに対し、ヴォークレイン4気筒複式を採用している。これは、日本では初めての導入であるのが特筆される。メーカーでの種別呼称は、単式機が8-28D、複式機が8-16/30Dである。 九州鉄道に移籍後は、単式のうち7, 8, 15, 16は77形(77, 78, 85, 76)に、複式の9は79形(79)に、1895年製の単式2両は99形(99, 100)に改められた。単式機の形式が77形、99形に分かれたのは、炭水車の水槽容量が異なっていたためで、機関車本体は同じものである。 九州鉄道の国有化後、1909年(明治42年)に制定された鉄道院の車両形式称号規程では、単式の6両が番号順に8000形(8000 - 8005)、複式の1両が8050形(8050)に改番されたが、8050は1915年(大正4年)に小倉工場で単式に改造され、8000形の追番の8006に編入された。その際、使用蒸気圧が高い分、シリンダ引張力が摩擦引張力に比して過大となるため、シリンダにブッシュを挿入し、直径を25mm(1in)縮小している。 配置は一貫して北九州地区で、行橋、大分、若松、直方、鳥栖、熊本などである。廃車は、1923年(大正12年)1月および2月で、全車が解体された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「国鉄8000形蒸気機関車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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