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乳酸エチル(にゅうさんエチル、)は、乳酸とエタノールから形成される塩基性エステルである。天然にはワインや鶏肉、果実類、味噌〔『においの化学』長谷川香料編 1988年 裳華房 ISBN 4-7853-8504-9〕に微量含まれる。食品用香料として有用であり、香りはナッツ様、乳製品様、果実様とも表現される〔製品安全データシート (安全衛生情報センター)〕。 乳酸エチルは生物により生成されるが、元となる乳酸を生成する生物により左旋性(''S'')と右旋性(''R'')の光学異性体が生じるが、多くは左旋性である。 産業的には石油化学工業により製造され、その場合には左旋性と右旋性が混在したラセミ体となる。いずれの異性体とも生分解性があると考えられている。水と酸または塩基の存在下では乳酸とエタノールに加水分解される。 == 用途 == 毒性が低く、食品添加物や〔U.S. Food and Drug Administration. Center for Food Safety and Applied Nutrition. http://www.foodsafety.gov/~dms/eafus.html〕香水の原料となる。工業的には、グリーン溶媒の一つとしてセルロース類の溶媒として使用される〔"Industrial Solvents Handbook" by Ernest W. Flick. 5th Edition. William Andrew Inc., 1998. ISBN 0815514131, 9780815514138〕。生分解性があると考えられていることから洗浄剤としても用いられる。アリルアルジミンの形成にも使用される。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「乳酸エチル」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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