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予算(よさん、budget)とは、 * あらかじめ計算・算定すること〔広辞苑第六版【予算】〕。またそうして計算された数量や金高(お金の量)のこと〔。 * 収入や支出の計画〔。 * 一会計年度における(中央政府や地方政府の)歳入・歳出の計画のこと〔。 == 概説 == 予算はいくつかの意味で用いられている。ひとつは一般に用いられている用語で、一般の組織(企業、様々な法人、グループ 等々)が、収入や支出に関して立てる計画のことである。もうひとつのしばしば用いられる用法は、行政用語で、中央政府や地方政府などが、歳入や歳出に関してあらかじめ立てる計画のことである。 一般に、何らかの事業を適切に行うにはPDCAサイクルに考慮する必要があるとされているが、予算は、このPDCAサイクルの「P」(=Plan 計画)のうちの数字的なものに当たる。P(=計画)だけではあくまで紙にかかれたものにすぎず〔厳しく表現する時は「絵に描いた餅」などと言う。〕、事業を行い現実の世界にその効果をもたらすためには、「P」の後の「D」(=Do 実行)、「C」(=Check チェック、監査)、「A」(Act 改善)が非常に大切なように、予算を立てるだけでは事業は成功せず、むしろその後の、事業を実行し、事業が適切に行われたかチェックし不適切であった部分を不適切だとはっきり指摘し、(次のサイクルのために、すぐに)改善すべき点を改善することのほうがむしろ重要となる。〔「C チェック」および「A 改善」がなぜ非常に重要かと言うと、ある事業が終わったらそれで全てが終わるわけではなくそこから先が一層重要であるからである、またある年度が終わったからといってそれで全てが終わるわけではなく、翌年度以降の将来が確かにあり、将来が一層重要であるからである。〕 === 一般組織における予算 === 企業で「予算」と言う場合、まず経営ビジョンに基づいて設定した具体的な目標があり、その目標を数字として表現したものである〔グロービス MBA用語集〕。 予算の分類のしかたはいくつかある。 例えば「売上予算」「費用予算」「投資予算」などに分類することができる。 企業の予算は、収入・売上をどう見積もるか、というところに特に重点が置かれる。 グロービスのMBA用語集では、予算の立て方の原型を2つ挙げている〔。「トップダウン型」「ボトムアップ型」である〔。 ここで言う「トップダウン型」とは、経営陣が一方的に各部門の予算を決める予算の立て方である。これはは、現場の意見が反映されていないので、現場の人から見ると予算がノルマと感じられてしまう傾向があり、現場の人の動機づけが難しくなるという面がある〔。いわゆるモチベーションや士気が下がってしまうのである。 「ボトムアップ型」は、各現場が自主的に予算を設定し、これを部門ごとに集計することを積み上げて、最終的に全社予算を設定する予算の立て方である。こちらのほうは、各現場の予算を合算しただけでは、会社全体としての利益目標とかけ離れてしまうといった側面がある。 どちらも大きな難点があるわけである。したがって、健全な経営が行われている企業では、しばしば問題点を減らし、両方の良い特徴を持つ予算が立てられるようにと調整作業が行われる。 例えば、経営陣は経営陣で企業として必要だと思われる予算原案・素案をつくり、現場側・各部門側は現場の視点で見た可能な予算原案・素案をつくり、相方がそれらを持ち寄って顔をつきあわせて議論を重ねるための場を設け、互いに、各数字を算定した事情を説明したり、相手の説明を聞いて相手側の事情の理解すべく努め、その上で、相方が納得できる数字を見出すべく調整作業を行うのである。 ;収入に関する予算 企業の「収入」というのは、(行政組織のように、住民・国民から税金を強制的に取り立てるようなやり方、「棚からボタ餅」のような状態で収入が発生するわけではなく)、ある意味で非常に不確定・不安定で、各営業職が顧客に対して地道で忍耐強い営業活動を行うことで、ようやく自社商品が売れ(売れないことがほとんどだが、稀に売れることがあり)、そうした膨大な活動の中においてある頻度で起きる売買成立によって個々の小さな売上が生じ、その積み重ねで企業としての売上、(帳簿上の「収益」)が生まれる、というしくみになっている。 企業においてしばしば、経営者の指揮のもと、経理部(あるいは財務部および経理部)、営業部 等々等々、収入・支出にかかわるあらゆる部署の責任者が協力し予算が立てられる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「予算」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Budget 」があります。 スポンサード リンク
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