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二十試甲戦闘機 : ミニ英和和英辞書
二十試甲戦闘機[にじゅうしこうせんとうき]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [に]
  1. (num) two 
二十 : [はたち]
 【名詞】 1. (1) 20 years old 2. (2) 20th year 
: [とお]
  1. (num) 10 2. ten 
: [いくさ]
 【名詞】 1. war 2. battle 3. campaign 4. fight 
戦闘 : [せんとう]
  1. (n,vs) battle 2. fight 3. combat 
戦闘機 : [せんとうき]
 (n) fighter (aircraft)
: [き, はた]
 (n) loom

二十試甲戦闘機 : ウィキペディア日本語版
二十試甲戦闘機[にじゅうしこうせんとうき]
二十試甲戦闘機(にじゅうしこうせんとうき)は、大日本帝国海軍が計画した戦闘機。二十試甲戦闘機という名称は正式なものでない可能性があるが(#名称を参照)、本項では普及しているこの名称を使用する。
== 経緯 ==
海軍は新型戦闘機の計画方針として「高高度甲戦闘機」を検討し、1945年(昭和20年)5月1日の官民合同会議で各メーカーに公示した。この会議では高高度甲戦闘機について、烈風もしくは紫電改の改良機、陣風の再検討、新規設計機の三つの案が上がっている。うち陣風を再検討する案は会議中に廃案となり、烈風と紫電改のエンジン換装型である「決戦戦闘機」と、その次に新規計画の「次期戦闘機」を開発することが結論となった。この「次期戦闘機」がのちの二十試甲戦となる〔『烈風と烈風改』171・174頁より。〕。「次期戦闘機」のエンジンには三菱「ハ43-51」、中島「ハ44-21」、中島「ハ45-44」の三種が指定された。また、横須賀海軍航空隊からは以下のような目標値が提出されている。
* 最大速度は704 km/h(高度10,000 m時)、着陸速度は148 km/h以下。
* 上昇力は10,000 mまで15分以内。上昇限度は13,500 m。
* 航続時間は巡航2.5時間+全力0.7時間。
* 武装は20mm機銃(弾丸250発)4挺。
* 胴体タンクはゴム防弾。翼に自動消火装置を装備。操縦者後方、弾倉上面および後面防御。
三菱重工業川西航空機、第一軍需工廠(中島飛行機が改名したもの。以下「中島」)がこの要求に応じ、同年5月23日の官民合同会議で各社ごとの性能推算値を提出した。三菱は開発を進めていた烈風性能向上型をそのまま使用する案と、烈風改の改良案、完全新規設計案の三種を提出。川西は紫電改を元とした案を、中島は陸軍向けに開発されたキ87もしくは立川飛行機が開発したキ94IIを元にしたと推測される〔『烈風と烈風改』173頁より。〕案を提出している。
これらのうちから烈風改の改良案が「次期戦闘機」として選定され、三菱と搭載予定の「ハ44-21」エンジンのメーカーである中島によって共同開発が行われることが決定した。これが「二十試甲戦闘機」とされる機体である。その後、同年6月10日には要求性能が決定されているほか、エンジンの候補により実現可能性の高い「ハ44-13」が追加されている。海軍は二十試甲戦が戦力化される時機を1947年(昭和22年)初頭と見込んでいたが、終戦にともない計画段階で開発は中止された。
1945年に海軍から試作発注が行われる予定だった戦闘機はほかにも数種類が存在したが、いずれも計画が具体化せずに終わっており、二十試甲戦は実質的に日本海軍が計画した最後の戦闘機となった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「二十試甲戦闘機」の詳細全文を読む




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