|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 二 : [に] 1. (num) two ・ 千 : [せん ち, ち] 【名詞】 1. thousand 2. many ・ 千円 : [せんえん] (n) 1000 yen ・ 円 : [まる, えん] 【名詞】 1. (1) Yen 2. money 3. (2) circle ・ 紙幣 : [しへい] 【名詞】 1. paper money 2. notes 3. bills
二千円紙幣(にせんえんしへい)は、現在流通している日本銀行券の1つ。二千円札(にせんえんさつ)、二千円券(にせんえんけん)ともいわれる、額面2,000円の紙幣。これまでに発行された二千円紙幣は2000年(平成12年)より発行が開始されたD券の一種類のみであり、これが2016年(平成28年)2月現在も流通している。 == D券 == *額面 2,000円(弐千円) *表面 守礼門〔2000年(平成12年)4月26日大蔵省告示第117号「平成十二年七月十九日から発行する日本銀行券二千円の様式を定める件」 - 財務省〕 *裏面 源氏物語絵巻第38帖「鈴虫」の絵図と詞書(ことばがき)および作者の紫式部の肖像〔、光源氏、冷泉院 *発行 2000年7月19日〔 *寸法 縦76mm、横154mm〔 *発行中(製造は中止) *有効券 第26回主要国首脳会議(沖縄サミット)と西暦2000年(ミレニアム)をきっかけとして、1999年(平成11年)に当時の小渕恵三内閣総理大臣の発案で〔1999年(平成11年)12月7日衆議院予算委員会における宮澤喜一大蔵大臣答弁による。〕、2000年(平成12年)7月19日に森内閣のもとで発行された。日本銀行法第46条および第47条並びに日本銀行法施行令第13条の規定により発行された通常の日本銀行券であり、記念紙幣ではない〔第164回国会行政改革に関する特別委員会(2006年4月10日)にて、安次富修の「''あくまでも記念紙幣ではなく一般紙幣ですから、広く流通させなければならない''」とする指摘に対して、谷垣禎一財務大臣はこれを肯定する答弁をしている。〕〔第169回国会予算委員会第一分科会(2008年2月27日)にて、岸田文雄内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策担当)が「''私も財布に二千円札を入れております。これは一般札でありますので''……(以下略)」と答弁している。〕。戦後初の「1」と「5」以外の単位の通貨(過去には2銭、20銭、2円、20円、200円の硬貨や紙幣が存在した)であること、公表された表面のデザインが人物でないこと(建築物はA十円券の国会議事堂以来)、さらにそれまでになかった最新の偽造防止技術が多数採用されていることなどにより、発行前から注目を浴びた。ちなみに、これら過去の2銭、20銭、2円、20円、200円の硬貨や紙幣は現在では全て通用停止になっているので、この二千円紙幣は「1」と「5」以外の単位の日本の硬貨や紙幣のうち現在有効な唯一のものである。 発行後には、新券の珍しさもあって銀行の窓口に両替依頼が殺到したものの、一時的な流行を過ぎると、流通・使用は低調になった。2000年(平成12年)秋以降には、異例ながら日本銀行本支店の窓口で二千円紙幣への両替を受け付け(翌年12月まで)、大蔵省(現・財務省)や日本銀行の職員に現金で給与を支給する際には二千円紙幣を含めるなど、二千円紙幣の流通量を増やすための努力も始められた。2004年(平成16年)に他の紙幣が刷新(E券の発行)されるのを機に普及することも期待されたが、それでも浸透するに至らなかった。流通のピークであった2004年(平成16年)頃には流通枚数で五千円券を上回るほどであったが、2007年(平成19年)の二千円紙幣流通枚数は約1億5千万枚で、すでに発行されていない五百円紙幣(2億2千万枚)よりも少なかった〔東京新聞2008年1月14日確認〕。2013年(平成25年)の流通枚数は約1億枚で五千円券の以下にとどまっている。日本銀行は二千円券の利便性を主張している〔二千円券の流通促進に向けて(日本銀行) 〕。なお、二千円券にゆかりの深い沖縄県では、盛んに普及キャンペーンが行われたこと、本土復帰以前は20ドル札を含む米ドル紙幣が法定通貨であったこと〔さらに返還後も米軍人が多く駐留しているため、なおも米ドルが使用可能な商店が多い。〕もあり、流通量は上昇傾向にあり、他都道府県に比べて高くなった。近年では沖縄県観光振興課がさらに流通促進に本腰を入れており、県民の一人あたりが複数枚を所持して日常的に使用する・県外にも持参して積極的に使用するよう呼び掛けている。企業や団体に対しても二千円紙幣の利用可能なATMの設置を推奨したり、二千円紙幣使用者への特典やサービスを行う試みを促している〔知ろう!使おう!二千円札! - 沖縄県観光振興課HP 2014年7月7日閲覧〕。自動販売機などにおいても、通常は千円紙幣のみ使用可能とする物が多い中、沖縄県では二千円紙幣の使用が可能となっている仕様の物が存在する〔日本銀行那覇支店公式サイト より〕。また、食券券売機においては低額紙幣専用機種であっても、千円紙幣とならび二千円紙幣にも対応している機種が存在する(フジタカFK-CX・芝浦KB-160NNなど)。 2003年度(平成15年度)以降は製造されておらず、2010年(平成22年)には大量の二千円券が日銀の金庫に保管されたままの状態になっている〔発行から10年、二千円札は? 製造中止、日銀に山積み - 47NEWS 2012年1月30日閲覧〕。 コンビニエンスストアに設置されている現金自動預け払い機 (ATM) 以外では、琉球銀行〔二千円札普及促進(琉球銀行) 〕、沖縄銀行〔県内全店で2千円札対応ATMがご利用できます - 沖縄銀行 2006年4月6日(2011年8月12日閲覧)〕、沖縄海邦銀行〔九州・沖縄の都銀・地銀で初!! ATMによる2千円券出金開始 - 沖縄海邦銀行 2001年2月20日(2011年8月12日閲覧)〕およびみちのく銀行、横浜銀行のATMにおいて、二千円券の出金を選択することができる(ただし、横浜銀行のATMでは、有人支店に設置しているATMが対象で、対象支払機は1台のみ)。また、近畿大阪銀行および帯広信用金庫のATMでも同様の機能を設定していた時期がある。ATM以外では、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、静岡銀行、常陽銀行、京都信用金庫などに設置されている両替機において二千円券の出金を選択することができる(新型の両替機は非対応)。特に、茨城県の指定金融機関でもある常陽銀行では、茨城空港における那覇空港への定期航路の運航開始を受けて、沖縄旅行での二千円紙幣の使用を勧めており、沖縄県以外の本土の銀行では珍しく二千円紙幣の普及促進活動を行っている。 D券が発行されていた期間のうち、2000年(平成12年)から2004年(平成16年)の間に、製造元が「大蔵省印刷局」から「財務省印刷局」になりさらに「国立印刷局」に変わっているが、二千円紙幣は大蔵省時代にのみ製造されたため「大蔵省印刷局製造」のものしか存在しない。 なお、二千円紙幣の発行を企画した当時の内閣総理大臣であった小渕恵三本人は、実物の発行を見届けることなく、2000年(平成12年)5月14日に脳梗塞で急死した。発行時には、記号番号「A000003A」が小渕の遺族(恵三元総理の妻である千鶴子)に贈呈された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「二千円紙幣」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|