|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 二 : [に] 1. (num) two ・ 酸 : [さん] 【名詞】 1. acid ・ 酸化 : [さんか] 1. (n,vs) oxidation ・ 化 : [か] (suf) action of making something
二酸化ゲルマニウムは、化学式GeO2の無機化合物である。無色の固体で、水に可溶性の六方晶系に属する結晶と、不溶性の正方晶系に属する結晶とがある。転移温度は1033℃。正方晶系の結晶の密度は6.24g/cm3で融点1086℃。一方、六方晶系の結晶の密度は4.23g/cm3と比較的小さく、融点は1116℃である。密度は熱処理のしかたによりやや変わる。融解したものを急冷すると水溶性の非晶質の固体が得られる。水に不溶性のものは酸にも不溶であるが、濃アルカリには徐々に侵される。 == 構造 == GeO2の主な結晶構造には六方晶および正方晶の2種類の結晶多形があり、他に三方晶や斜方晶、アモルファスの形も取る。六方晶のGeO2はβ-石英に類似した4配位の構造を取る。正方晶のGeO2は鉱石のアルグ石などで見られ、スティショバイトに含有されるルチルに類似した6配位の構造を取る。正方晶のGeO2は高圧下でCaCl2の構造に類似した斜方晶に変化する〔Structural evolution of rutile-type and CaCl2-type germanium dioxide at high pressure, J. Haines, J. M.Léger, C.Chateau, A. S.Pereira, Physics and Chemistry of Minerals, 27, 8 ,(2000), 575–582,〕。アモルファスのGeO2は石英ガラスに類似している〔。 GeO2は結晶質およびアモルファスの両方の形で化合させることができる。常圧下におけるアモルファス構造のGeO2は、局所的なGeO4の4面体ユニットのネットワークによって形成される。9 GPa程度までの高圧条件下では、Ge-Oの結合距離の増加に対応してGeの平均配位数は4からおよそ5まで連続的に増加する。より高圧な15 GPaまでの領域ではGeの配位数は6まで増加し、局所的なGeO6の8面体ユニットの高密度なネットワーク構造が形成される。その後減圧されると局所構造は4面体形に戻る〔〔。 低温領域における安定相は立方晶であり、高温領域では六方晶(β-石英型)が安定相となる。しかしながら六方晶から立方晶への相転移速度は非常に小さいため、高温領域で六方晶に相転移させたGeO2を単純に冷却するだけでは立方晶への相転移が起こらず、準安定相であるα-石英型構造に転移するのみである。そのため、常温においてもGeO2の結晶形は六方晶のまま維持される。六方晶から正方晶への相転移には減圧下もしくは添加物を加えて加熱するという操作が必要になる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「二酸化ゲルマニウム」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|