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二重ベータ崩壊(にじゅうベータほうかい、double beta decay)は、原子核内の2つの中性子がほぼ同時に陽子になるという、(広義の)ベータ崩壊の一種である。 == 概要 == β−崩壊の過程において、不安定な原子核は原子核内の中性子が陽子に変わり、電子と反電子ニュートリノを放出する。ベータ崩壊が起きるためには、変化後の原子核は元の原子核より大きな結合エネルギーを持たなければならない。たとえば、ゲルマニウム76(76Ge)は、原子番号の1つ大きいヒ素76(76As)のほうが小さな結合エネルギーを持つために、76Geから76Asへのベータ崩壊は発生しない。しかし、原子番号が2つ大きいセレン76(76Se)は76Geより大きな結合エネルギーを持つため、76Geから76Seへの「二重ベータ崩壊」過程が発生する。 二重ベータ崩壊においては、原子核内の中性子2つが陽子2つに変わり、電子と反電子ニュートリノが2つずつ放出される。この過程が研究室で最初に観測されたのは1986年である (最初に実験的な観測が試みられたのは1948年)。崩壊生成物の (非常に古いSe鉱やTe鉱からのKrやXe抽出による) 地球化学的観測は1950年から知られている。二重ベータ崩壊は放射性崩壊の中できわめてまれにしか起きない現象である。観測されたことがあるのは10種類の同位体についてのみであり、それらのすべてが1019年以上の平均寿命を持つ。 核種によっては、過程は2つの陽子が2つの中性子になり、2つの電子ニュートリノを放出して2つの軌道電子を吸収する現象として発生する場合もある (二重電子捕獲)。親原子と娘原子の質量差が 1.022 MeV/c2 (電子2つの質量) を超える場合、軌道電子を1つ捕獲して陽電子を1つ放出する、別の過程が発生しうる。そして最後に、質量差が 2.044MeV/c2 (電子4つの質量) を超えるとき、陽電子を2つ放出する第三の種類の崩壊が起きる。これら3種の二重ベータ崩壊が発生する可能性は理論的に予測されているが、まだ観測されたことはない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「二重ベータ崩壊」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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