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『五十万人の遺産』(ごじゅうまんにんのいさん)は、1963年(昭和38年)4月28日に東宝系で公開された日本映画である。俳優三船敏郎の唯一の監督作品。劇場公開時の同時上映作品は「社長外遊記」。 == 概要 == 宝塚映画(現・宝塚映像)、および三船プロダクションの共同製作。三船プロの第1回製作映画で、フィリピンロケを敢行したスケールの大きい作品である。企画当初は岡本喜八監督作品として動いていたが、話題作りのために三船監督作品に企画変更されてしまった。スタッフ、キャスト共に黒澤組の常連メンバーが多数参加しており、黒澤明自身も本作の編集の際に立ち会ったといわれる。当時の東宝の2大プロデューサー・藤本真澄と田中友幸が製作として名を連ねるなど、東宝も超大作として全面的に三船をバックアップした。興行収入は2億8480万であり、1963年の日本映画の興行成績で7位となった。 しかし、評論家らの評価は低かった。すっきりしないラストシーンへの不満や、三船がヒーローとして活躍しないため、観客が三船に望むものとのズレが大きかったのではとの指摘もある。内容面、興行面において失敗作とされた本作以降、三船が再び監督業に就くことはなかったが、三船プロはその後も『侍』(1965年)や『風林火山』(1969年)など、映画製作を活発に行い、三船はプロデューサー的見地から自身の作りたい映画を製作した。 同時上映は、『社長シリーズ』の一本である『社長外遊記』(監督:松林宗恵)。 DVDは発売されておらず、東宝からVHSのみが発売されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「五十万人の遺産」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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