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三科(さんか)とは部派仏教における、世界を在らしめる『一切法』を分類した三範疇、五蘊・十二処・十八界をいう。また、六根・六境・六識の三範疇をいうこともある。 == 概要 == *五蘊(ごうん、) - 五陰(ごおん、旧約)とも。人間の肉体と精神を五つの集まりに分けて示したもの。 : *色(しき、) - すべての物質。 : *受(じゅ、) - 感受作用。 : *想(そう、) - 表象作用。 : *行(ぎょう、) - 意志作用。 : *識(しき、) - 認識作用。 * 十二処(じゅうにしょ)または十二入(「処」は) - 12の知覚を生じる場。六根、六境〔頼富本宏他「図解雑学 般若心経」ナツメ社 2003年 P96〕。 後に「処」の字をつけて呼ぶこともある。 : * 六根(ろっこん、) - 主観の側の六種の器官〔櫻部建・上山春平「存在の分析<アビダルマ>」角川書店 2006年 P60〕で、眼・耳・鼻・舌・身・意のこと。六内入処(ろくないにゅうしょ)とも。なお、眼・耳・鼻・舌・身の5つで「五根」といい、人間が外からの影響を受ける身体の器官すなわち五感であり、意はそれによって生じる心の働きのことである。 : * 六境(ろっきょう、) - 客観の側の六種の対象〔櫻部建・上山春平「存在の分析<アビダルマ>」角川書店 2006年 P60〕で、色・声・香・味・触・法のこと。六外入処(ろくがいにゅうしょ)とも。また、五根に対応する境の部分(色・声・香・味・触)を五境、そこに生じる欲を五欲(五塵)と表現したりもする〔五欲とは - ブリタニカ国際大百科事典/大辞泉/大辞林/コトバンク〕。 * 十八界(じゅうはちかい、 ) - 18の知覚認識の要素。六根、六境、六識。後に「界」の字を付ける〔頼富本宏他「図解雑学 般若心経」ナツメ社 2003年 P96〕。 : * 六識(ろくしき、) - 六種の心のはたらき〔櫻部建・上山春平「存在の分析<アビダルマ>」角川書店 2006年 P60〕で、眼識(界)、耳識(界)、鼻識(界)、舌識(界)、身識(界)、意識(界)のこと。 摩訶般若波羅蜜経では、陰界入(五陰、十八界、十二入)と略している。 十二処・十八界の詳細については下記のとおり。 <五蘊・十二処・十八界(・六根・六境・六識)の関係> 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「三科」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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