|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 五 : [ご] 1. (num) five ・ 等 : [など] 1. (suf) and others 2. et alia 3. etc. (ら)
爵位(しゃくい、)とは主に古代から中世にかけての国家や現代における君主制に基づく国家において、貴族の血統による世襲または国家功労者への恩賞に基づき授与される栄誉称号のことである。別称として勲爵、爵号など。官職と爵位を総称して官爵ということもある〔尾形勇編『歴史学事典10 身分と共同体』(弘文堂、2003年(平成15年))299頁および301頁、新村出編『広辞苑 第六版』(岩波書店、2011年(平成23年))1297頁および松村明編『大辞林 第三版』(三省堂、2006年(平成18年))1156頁参照。ホームページ上では外部リンク 篠田賢「カバネ 「連」の成立について 参照。〕。 == 概要 == 爵位とは貴族の称号を序列化したものであり、国家が賦与する特権や栄典の制度である〔相賀徹夫編著『日本大百科全書11』(小学館、1986年(昭和61年))313頁、314頁参照。〕。 中国およびその影響圏における爵位は古くは中国の周にさかのぼり諸侯の封号として爵位が授けられ、その慣行は清代まで続いた。また近代の日本の華族でも用いられ、あるいは西欧の貴族称号の訳語としてヨーロッパ・ロシアの貴族についても用いられた。五爵(ごしゃく)あるいは五等爵(ごとうしゃく)、公・侯・伯・子・男(こう・こう・はく・し・だん)などともいう。なお、タイの爵位制度に関してはラーチャウォンを参照。有爵者への敬称は「閣下」または「卿」。天から授かった徳を天爵というのに対して、爵位や位階官禄のことを人爵という。 君主の称号を爵位とみなすかどうかについては、その国の伝統や文化、さらに爵位に対する考え方の違いによって、差異がある。日本の天皇の場合、天皇は爵位を与える(または認定する)主体であり、爵位を受ける側ではない。隋の九等爵の場合、その筆頭は「国王」(君主としての「国王」とは異なる)であるがそれを与える者は隋の皇帝であり、皇帝は爵位を受ける側ではない。一方、「王爵」「帝爵」という言葉が使われることもあり、「王」や「皇帝」といった君主の称号即ち君主号も広義では爵位の一種とみなすこともある。中国の場合、皇帝が朝貢国の君主に「国王」を認定することがあり、その場合には「国王」もまた皇帝の下にある爵位のひとつとみなされる。ヨーロッパの国においては歴史的な成立事情から公国、大公国、侯国といった名称を名乗るものがあり、そこでは有爵者を君主や国家元首とされている。このように、爵位が君主号の役割を果たしている場合もある。 今日、君主制ではない、いわゆる共和国ではもちろんのことであるが君主国の系譜を引くフランスや現在も君主国である日本などでも貴族制度、華族制度が廃止となるなど公式に爵位を定めない国もある。その場合においても特にフランスなどに代表されるように一部では慣習として爵位を私称し続けたり、その私称を継承し続けている旧貴族層も存在している。なお君主制あるいは自国に爵位制度が存在するかに関わらず外国の爵位が贈呈されることも少なくなく、国際親善や特定の国に利益をもたらした人物にその国から爵位が贈呈される場合もある。また一部には寄付により爵位を贈呈する国や自称国家もあるが、それらの中には詐欺まがいのものもあるのが現状である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「爵位」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Royal and noble ranks 」があります。 スポンサード リンク
|