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五倫(ごりん)は、儒教における5つの道徳法則、および徳目。主として孟子によって提唱された。「仁義礼智信」の「五常」とともに儒教倫理説の根本となる教義であり、「五教」「五典」と称する場合がある〔廣常(2004)〕。 == 概要 == 中国最古の歴史書『書経』舜典にはすでに「五教」の語があり、聖王の権威に託して、あるべき道徳の普遍性を追求してこれを体系化しようとする試みが確認されている〔。 戦国時代にあらわれた孟子においては、秩序ある社会をつくっていくためには何よりも、親や年長者に対する親愛・敬愛を忘れないということが肝要であることを説き、このような心を「孝悌」と名づけた。そして、『孟子』滕文公(とうぶんこう)上篇において、「孝悌」を基軸に、道徳的法則として「五倫」の徳の実践が重要であることを主張した〔白取(2005)pp.54-55〕。 ;父子の親 :父と子の間は親愛の情で結ばれなくてはならない。 ;君臣の義 :君主と臣下は互いに慈しみの心で結ばれなくてはならない。 ;夫婦の別 :夫には夫の役割、妻には妻の役割があり、それぞれ異なる。 ;長幼の序 :年少者は年長者を敬い、したがわなければならない。 ;朋友の信 :友はたがいに信頼の情で結ばれなくてはならない。 孟子は、以上の五徳を守ることによって社会の平穏が保たれるのであり、これら秩序を保つ人倫をしっかり教えられない人間は禽獣に等しい存在であるとした〔。なお、『中庸』ではこれを「五達道」と称し、君臣関係をその第一としている〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「五倫」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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