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井上家(いのうえけ)は江戸時代、囲碁の家元四家の一つであり、名人 (囲碁)を2名輩出している。初代道碩を除き、代々当主は因碩を名乗るしきたりであった。このため「春碩因碩」「幻庵因碩」などと、跡目時代の名や隠居後の名をつけて区別することが多い。 初代名人である本因坊算砂の高弟中村道碩を祖とする。歴代家元中最も知名度が高いのは十一世の幻庵因碩で、本因坊丈和と名人の地位を激しく争ったことで知られる。井上家は家元四家の中では最も長続きし、十六世の恵下田因碩が1961年に死去して断絶した。この後弟子の津田義孝が十七世襲名を行おうとしたが、一般には認められていない。なお、津田義孝も1983年に死去し、津田の襲名を認めたとしても井上家は既に断絶している。 == 歴代当主 == *一世 中村道碩(1582-1630)二世名人 *二世 井上因碩(井上玄覚因碩、1605-1673) *三世 井上道砂因碩(-1696)(本因坊道策実弟) *四世 井上道節因碩(1646-1719)五世名人碁所 *五世 井上策雲因碩(1672-1735)八段準名人 *跡目 井上友碩(1680-1726)七段 *六世 井上春碩因碩(1707-1772)八段準名人 *七世 井上春達因碩(1728-1784)七段上手 *八世 井上因達因碩(1747-1805)七段上手 *九世 井上春策因碩(1774-1810)七段上手 *十世 井上因砂因碩(1784-1829)六段 *十一世 井上幻庵因碩(1798-1859)八段準名人 *十二世 井上節山因碩(1820-1856)(本因坊丈和の長男)六段 *十三世 井上松本因碩(松本錦四郎、1831-1891)七段 *十四世 井上大塚因碩(大塚亀太郎、1831-1904)八段 *十五世 井上田淵因碩(田淵米蔵、1871-1917)七段 *十六世 井上恵下田因碩(恵下田栄芳、1890-1961)七段 ※厳密に言えば、中村道碩は高祖・井上玄覚因碩が初代の位置づけだが、井上幻庵因碩の代に上記のように系譜をまとめているためそれに倣い表記した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「井上家」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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