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井上通泰 : ミニ英和和英辞書
井上通泰[いのうえ みちやす]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [い]
 【名詞】 1. well 
: [じょう]
 (n,pref,suf) 1. first volume 2. superior quality 3. governmental 4. imperial 5. top 6. best 7. high class 8. going up 9. presenting 10. showing 1 1. aboard a ship or vehicle 12. from the standpoint of 13. as a matter of (fact) 13. superior
: [つう]
  1. (adj-na,n) (1) connoisseur 2. authority 3. (2) counter for letters, notes, documents, etc. 
: [たい]
 【名詞】 1. Thailand  

井上通泰 : ウィキペディア日本語版
井上通泰[いのうえ みちやす]

井上 通泰(いのうえ みちやす、1867年1月26日慶応2年12月21日) - 1941年昭和16年)8月15日)は明治期に活躍した桂園派歌人国文学者、また眼科を専門とする医師でもあった。名は一にツウタイと通称する。幼名泰蔵。別号南天荘。弟の一人に柳田國男がいる。
== 経歴 ==
1866年(慶応2年)、儒者松岡操〔生家の松岡家は、播磨国神東郡田原村辻川(現在の兵庫県神崎郡福崎町辻川)の旧家だった。〕の三男として、姫路元塩町に生れる。父操は姫路藩儒者角田心蔵の娘婿田島家の弟として一時籍を入れ、“田島賢次”名義で仁寿山黌や好古堂で修学し、医者となった〔柳田國男の回想「故郷七十年」より。『柳田國男 ちくま日本文学全集』 431頁、(新版 ちくま文庫)。他に「のじぎく文庫」(神戸新聞出版センター刊)版がある〕。
1877年明治10年)、12歳で神東郡吉田村の医師井上碩平の養子となり、この頃より国学研究・文学活動を志した。1880年(明治13年)、東京帝国大学医学部予科に入学し、あわせて桂園派の和歌を学びはじめた。このころより森鴎外と終生の交友を結び、1889年(明治22年)に、鴎外らと共に同人組織の新声社を結成し、同年8月に日本近代詩の形成に大きな影響を与えた共訳の詩集『於母影』(民友社の雑誌『国民之友』夏期付録)を刊行した〔『於母影』は、訳者名を伏せて「S・S・S」(新声社の略記)とのみ署名されたため、訳者が誰なのか話題になったという。その新声社の同人は、森鴎外落合直文市村瓚次郎三木竹二(鴎外の弟)、小金井喜美子(鴎外の妹)、通泰本人の計6名。ただし竹二は、『於母影』の共訳に参加しなかった。〕。
1890年(明治23年)、大学卒業と同時に医科大学付属病院眼科助手となり、2年後には姫路病院眼科医長に転出。さらに岡山医学専門学校教授(眼科)となって、1902年(明治35年)まで岡山にあったが、同年冬、職を辞してふたたび上京し、井上眼科医院を丸の内内幸町に開業。1904年(明治37年)、論文によって医学博士学位を授けられる。
上京後は鴎外との交友が復活し、鴎外邸の観潮楼歌会などに出席するほか、小出粲大口鯛二などの宮中関係の歌人と近くなり、1906年(明治39年)には後日山縣有朋も参加する歌会「常磐会」を結成した。1907年(明治40年)、御歌所寄人。1916年大正5年)から、『明治天皇御集』(1922年(大正11年)、宮内省・文部省)の編纂に従事。1920年(大正9年)、宮中顧問官1926年(大正15年)には還暦を迎えたことを期に医業を畳み、歌道と国文学研究に専心していった。1938年昭和13年)、貴族院勅選議員となった。1941年(昭和16年)7月14日没。享年77。
上代国文学の分野においては、『風土記新考』、『藤井高尚伝』(藤井高尚も岡山の人)のほか、明治初の万葉集全歌注となる『万葉集新考』等を遺している。
1986年(昭和61年)に、『井上通泰上代関係著作集』(復刻本、全14巻)が秀英書房で刊行。
1995年(平成7年)には、『井上通泰文集』が島津書房で刊行された。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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