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『孤独のグルメ』(こどくのグルメ)は、扶桑社の『月刊PANJA』誌上で1994年から1996年にかけて連載されていた原作・久住昌之、作画・谷口ジローによる漫画。 一度完結していたが、『SPA!』2008年1月15日号に読み切りとして復活。その後、『SPA!』上で不定期に新作が掲載されている。また、食品会社とコラボレーション企画と称して、商品を食する漫画を掲載することもある〔孤独のグルメ【番外編】行列のできる店のラーメン 和歌山 贅沢特濃スープ | 日刊SPA! 〕。 2012年1月期からテレビ東京系においてテレビドラマシリーズ化されている。および2015年5月期から中国においてウェブドラマシリーズ化されている。 == 概要 == 個人で雑貨輸入商を営んでいる井之頭五郎(いのがしら ごろう)が、仕事の合間に立ち寄った店で食事をする様を描いたグルメ漫画。主人公が訪れる場所は高級料理屋などではなく、大衆食堂のような店がほとんどである。また、出先での食事がメインのため、出張など(7話・19話・特別編)を除けば大半が東京を中心とする関東の店となっている。料理の薀蓄を述べるのではなく、ひたすらに主人公の中年男が独りで食事を楽しむシーンと心理描写を綴っているのが特徴。ドラマティックな展開などは少なく、あたかもドキュメンタリーのごとく淡々とストーリーが流れていく。 久住のデビュー作『夜行』は夜汽車で男が独り弁当を食べる漫画であるが、これを読んでいた『月刊PANJA』の編集者から「絵柄を変えて大人向きの漫画が描けないか」と持ちかけられたことがきっかけである。その頃のグルメブームに辟易していた久住と編集者は、打ち合わせを行い「孤独にグルメを楽しんでいる漫画」の方向性を得てタイトルも決まった〔。作画を谷口にすることは、編集者の希望であった〔。1996年連載終了時までの作品(1話 - 18話)をまとめた単行本が出版されている。当初は3刷で絶版になるなど、けっしてヒット作とは言えなかった〔。2000年になり文庫版が出版されてから年2回の増刷がかかるようになり、その実績から2008年には新装版が発売されている〔。文庫版は21刷、8万8千部とロングセラーになっており、女性読者が4割を占める〔朝日新聞2007年11月25日の記事より。ちなみに文庫版は2013年2月の時点で47刷を数え、帯には「単行本&文庫 累計35万部突破」と記されている。〕。 主人公の井之頭五郎を輸入雑貨商にしたのは『月刊PANJA』の編集者の知り合いに実在していたのと、時間が自由になることから〔。独身であることは先行するグルメ漫画『美味しんぼ』『クッキングパパ』との差別化のため。下戸であることは主人公に弱点を設けるという意味合いもあるが、連載の8ページに収めるために食事と酒を組み合わせる話題を避けるためであると、久住は語っている〔。 2014年9月10日の読売新聞夕刊誌上にて「待望の漫画第2弾!『孤独のグルメ2』2014年10月発売予定」と掲載されたが、2014年以内には発売されず、以降順延し、2015年9月27日に発売されることが決定した。 2015年1月時点でイタリア、フランス、スペイン、ブラジル、台湾、韓国、ドイツで翻訳版が発売されており〔、久住昌之が自身のブログで言及した所によれば、イタリアでは10万部が売り上げられたという。また、中国、ポーランド、デンマークでの出版も決定している〔。 前述のように台湾版が発売されておりタイトルは『孤独的美食家』。これは直訳ではあるが久住は違和感を覚えていた。TVドラマ版が台湾で放送された際のタイトルは『美食不孤単』。「おいしいものがあれば孤独ではない」との意味になり、久住はこのほうが内容にあっているとコメントしている〔。 連載時の担当編集者は壱岐真也(現en-taxiエンタクシー編集長)。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「孤独のグルメ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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