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亜空軍(あくうぐん)とは、任天堂のコンピュータゲーム『大乱闘スマッシュブラザーズX』(以下「スマブラX」と略する)のアドベンチャーモード『亜空の使者』に登場する架空の軍団である。 『亜空の使者』において、プレイヤーキャラクターが暮らす「この世界」の支配を目論むタブーが、この世界に住む悪の住人やMr.ゲーム&ウォッチの体内から抽出された影虫という物質を使って作り上げた怪物や、人質に取ったエインシャント島のロボットたちで結成した軍団である亜空軍は、タブーの目的であるこの世界の支配を達成するため、メタナイトから奪った戦艦ハルバードを駆って各地に影虫から作った兵士をばら撒き、さらに亜空間爆弾を使ってこの世界を切り取って回っていた。 タブーが倒された後の亜空軍についてはゲーム中や「スマブラ拳!!」で語られておらず、その後の動機も不明であるが、亜空軍の一部雑魚敵キャラクターは「for Nintendo 3DS」の『フィールドスマッシュ』モードに登場している。 == 構成員 == === 主要キャラクター === ; タブー(Tabuu) : スマブラXオリジナルキャラクターの『亜空の使者』における一連の黒幕であり、同モードの最終ボス。 : スマブラXの舞台となる「この世界」とは異なる世界で生まれた存在で、亜空間でしか行動できない水色に光る半透明の人型のキャラクター。身体や羽根には電気信号やコンピュータ回路など電脳世界を思わせる光の紋様が走り、攻撃時に、胸のコア以外の身体の形状が変化することがある。 : その目的は「この世界」を切り取り、亜空間内部に引きずり込むこと。 :まずは双方の世界に存在できるマスターハンドを下し利用することで「この世界」への干渉を可能とし、さらにクッパら「この世界」の悪の住人を掌握し手駒にする。こうしてある程度の戦力を整えた後本格的な侵攻の準備をするべく、空中に浮かぶ謎の島「エインシャント島」を占領。島に住むロボットたちの高度な技術力を利用し、「この世界」を亜空間に引きずり込む「亜空間爆弾」と、命中したファイターを瞬時にフィギュア化する「ダークキャノン」を開発させた。また味方に引き入れたMr.ゲーム&ウォッチの身体から「影虫」を無限に抽出して無数の怪物を作り出し、エインシャント島のロボット達も加えた亜空軍を編制し、移送手段としてメタナイトから戦艦ハルバードを鹵獲し「この世界」への侵攻を開始。終盤、キャラクターたちを全滅させた後は亜空間爆弾によって切り取った「この世界」の各部を亜空間にて再構成し、虚構の世界「大迷宮」を創り出した〔“亜空の使者”の謎 (「スマブラ拳!!」2008年4月10日)〕。 : 戦闘能力は極めて高いものがある。ガノンドロフはおろか「この世界」の創造者・マスターハンドの攻撃すら弾き返して返り討ちにするほどの能力を持つ他、背部から光り輝くチョウのような羽根を生やして自らの周囲一帯に波動を放つ「OFF波動」という最後のきりふだは、かなりの広範囲に渡るキャラクターを一撃でフィギュア化=即死に至らしめる威力を持つ。このOFF波動がある限り「この世界」の者たちは歯が立たなかったといえよう。 : 最初の対峙では、キャラクター達を待ち構えてOFF波動により、亜空間に集結したファイター達を文字通り一瞬で全滅させた。その後、別行動を取っていたデデデ、ネス、ルイージ、デデデブローチを飲み込んでいたおかげで復活したカービィらの活躍により復活したファイターたちと大迷宮の中心部で再び対峙した際も再度OFF波動で殲滅しようとするが、発動の直前に何処からともなく現れたソニックの奇襲により発動に失敗し、羽根の一部を破壊されてOFF波動の威力・規模を弱められた状態(それでもファイター達の戦闘距離における威力は依然として一撃必殺級を維持している)でファイター達の肉薄を許し、死力を尽くす激闘の末に敗北。消滅すると同時に亜空間に引き落とされた「この世界」の殆どが元に戻り、亜空間の穴はすべて塞がった。 : なお、タブーの綴りは“Tabuu”であり、「禁忌」の“Taboo”とは違っている。 ; マスターハンド : 「この世界」の創造主。亜空間と「この世界」を自由に行き来できる特性を持つ。当初は世界を亜空間に飲み込もうとする亜空軍の首領を思わせる登場をするが、前述のように実際には真の黒幕であるタブーに操られており、突き刺さった光の鎖で操作されている文字通りの「操り人形」となっていた。同作の「シンプル」モードとは異なり、ファイターたちと闘うことはなかった。 : 物語の終盤でタブーがガノンドロフの前に姿を現した時に、ガノンドロフが真相を知りタブーに攻撃を仕掛けたことで、光の鎖から解放される(光の鎖が刺さっていたところには傷ができており、血らしきものが出ている)。その後、正気を取り戻しタブーに反撃するが返り討ちにされた(この後は倒れたままで、どうなったかは不明)。 ; ガノンドロフ : 声 - 宮田浩徳 : 亜空軍の司令官的な立場。 : マスターハンドの側近たる司令官として、実働部隊のクッパ軍団に逐次指示を出している。また、エインシャント卿のロボット軍団を、ファイター達もろとも大量の亜空間爆弾で自爆させようと手元のスイッチで強制的に従わせたり、亜空砲戦艦を動員し砲撃の指示をしたり、クッパと共にマスターハンドの謁見に向かう際クッパを不意打ちしてフィギュアにしたりと、悪役振りも遺憾なく発揮している。 : 黒幕たるタブーの存在を知らないまま操られたマスターハンドに従い行動していた〔が、マスターハンドが操られていることを知るなりタブーに攻撃を仕掛けるも、あっけなく返り討ちにされてしまう。その後、リンクとゼルダによって復活し、共にタブー打倒に向かった。これはフィギュアの世界の出来事(=原作とは全く関係ない)とはいえ、ゼルダの伝説シリーズにおいて主格となる三人が任天堂ゲームにおいて共闘する唯一のシーンである。 : 実はマスターハンドに忠誠を誓っていたわけではなく、従っているフリをしてマスターハンドを倒し、自らがのし上がろうと企んでいた〔。実際に作中ムービーでも、マスターハンドに敬礼しつつ邪悪な笑みを浮かべる描写がある。また、クッパとはマスターハンドへの忠誠心以外にも馬が合わなかったらしい。 ; クッパ : ダークキャノンを用いて計画の脅威になりうるファイターたちの撃破・捕獲を担当している。 : ガノンドロフと同じく、タブーの存在を知らないままに指令に従っており〔、マスターハンドの指示によりクリボーやノコノコ等のクッパ軍団を率い、ダークキャノンと影虫で作った偽者のファイター(ニセクッパ、ニセピーチ、ニセゼルダ、ニセディディーコング)を使って悪事の限りを尽くす。終盤は亜空砲戦艦を動員し、ガノンドロフと共に艦橋から砲撃を指示して戦艦ハルバードを撃沈するも、カービィの乗ったドラグーンの一撃で戦艦は大破され、亜空間に撤退。マスターハンドに報告へ向かうが、背後からガノンドロフの不意打ちを受け、フィギュアにされてしまう。 : その後、デデデに発見されて再び目覚め一騎打ちを挑むが敗北。マスターハンドを操っていたタブーを真の敵と認識してファイター達と共闘を決意し、最終決戦に必ず参加できるキャラクターの一人となる。この時タブーに倒されフィギュア化していたガノンドロフにお返しとばかりに攻撃を加えるなど、原作に通ずるコミカルな一面も見せる。 : マスターハンドには忠実だが、内心ではガノンドロフの事が気に入っていなかった〔。 ; ワリオ : 声 - チャールズ・マーティネー : ダークキャノンを用いて計画の脅威になりうるファイターたちの撃破・捕獲を担当している。 : マジックハンドを装備した専用カーゴ(運送機)に乗り込み、ダークキャノンを用いてファイターたちをフィギュア化してまわっていた。しかし、途中でデデデにカーゴを回収したフィギュアごと強奪され、リュカとポケモントレーナーに自ら襲い掛かるも返り討ちにされフィギュア化。さらには亜空間爆弾で遺跡もろとも亜空間に吸い込まれてしまうなど散々な目に逢い続けた。その後はデデデのブローチによって復活したファイターによって、タブーに倒されフィギュア化してしまった他のファイターと共に回収されて復活するが、事態を理解せずデデデにお返しの一撃をかました後、なし崩し的に大迷宮に乗り込んでいった。 : やはりタブーの存在は知らずに動いていたが、その目的に関して深く考えておらず、自分の気の向くままに好き勝手にしていた〔。 ; Mr.ゲーム&ウォッチ : 母艦となる戦艦ハルバードの操縦、影虫の生成を担当している。 : 作中で敵として姿を見せる期間は僅かでファイターたちと戦うこともないが、敵勢力の根底に係わっているある意味での重要キャラクターだった。亜空軍兵士の材料となっていた「影虫」はMr.ゲーム&ウォッチ当人の体内に存在する物質から無限に抽出されるものであり、それを発見したタブーによって亜空軍は生み出された〔。 : メタナイトから奪い亜空軍の母艦と化した戦艦ハルバードを、影虫から作り出した自身の分身と共に操縦し、亜空軍の移動手段となると共に世界各地に影虫を散布し兵士を送り込んでいた。ストーリー後半に、メタナイトたちがハルバードに潜入した際に初めて姿を見せるが、登場するなりスネークの攻撃を受け、ハルバードの艦橋(ブリッジ)から甲板へ叩き落される。その後、大量の影虫を吸収し、デュオンへと変身して襲い掛かるが、ファイターたちとの闘いに敗れ、フィギュアに戻る。フォックスに止めを刺されそうになるが、ピーチが再び復活させ、彼女の仲立ちによってファイターたちと和解し、その後は改心して共にタブーとの闘いに向かう。 : 彼自身には善悪の概念がなく、そのため自身が与えている影響を理解していない状態で亜空軍に加担していた〔。 ; エインシャント卿 : 亜空軍の首領。ロボット軍団の指揮、及び亜空間爆弾の設置・起動を担当している。 : ゲーム中最初に姿を現す亜空軍主要キャラクターで、目以外全身をローブで包んで正体を隠している。しかしストーリーが進むにつれ、作戦に苦悩している様子が伺えたり、ロボット軍団が身を挺してまで守ろうとするなど、謎が深まる描写をされている。 : 後半に判明するその正体は、エインシャント島のロボットたちのリーダー、マスターロボットである。ロボット軍団のエインシャント卿に対する絶対的な忠誠心はこのため。 : 彼らロボットたちが亜空軍にいたのは、自分たちが生活していたエインシャント島を科学技術に目をつけたタブーに占拠され、むりやり協力させられていたため。姿を隠して「エインシャント卿」として行動しているのは、亜空軍に加担することになった罪の意識からであり、本意ではないことを示すものだった。 : ファイターたちが亜空間爆弾工場に攻めて来た時には、自分たちに敵意がないことを示し、ロボット軍団にもこれ以上ガノンドロフの命令を聞かないよう促す。しかし最終兵器・亜空砲戦艦が完成し、エインシャント島は既に用済みとなっていたため、ガノンドロフは大量の亜空間爆弾を起爆させて戦艦用の通行口となる穴を作るべく、ロボット軍団に強制命令を下す。これを止めるべく、正体であるマスターロボットの姿を現してファイターたちに協力し、亜空軍を撃退する。しかし最早手遅れの状態であり、ファイターたちと共に工場からの脱出には成功するものの、亜空間爆弾の起爆は止められなかった。さらにあまりにも大量の亜空間爆弾によって亜空間に落とされてしまったエインシャント島は、タブー撃破後、亜空間の穴が収束した後も消失したまま行方知れずになってしまった〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「亜空軍」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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