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亜酸化炭素 : ミニ英和和英辞書
亜酸化炭素[あさんかたんそ]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [さん]
 【名詞】 1. acid 
酸化 : [さんか]
  1. (n,vs) oxidation 
酸化炭素 : [さんかたんそ]
 (n) carbon monoxide
: [か]
 (suf) action of making something
: [すみ]
 【名詞】 1. charcoal 
: [もと]
  1. (n,n-suf,n-t) (1) origin 2. basis 3. foundation

亜酸化炭素 : ウィキペディア日本語版
亜酸化炭素[あさんかたんそ]

亜酸化炭素(あさんかたんそ、carbon suboxide)とは、3個の炭素と2個の酸素が4つの集積二重結合をもって連なったクムレン型化合物である。示性式は O=C=C=C=O、次酸化炭素(じさんかたんそ)、二酸化三炭素(にさんかさんたんそ、tricarbon dioxide)とも呼ばれる。常温・常圧では無色の気体で、強い刺激臭を有する。有毒であり、二硫化炭素などの溶媒に溶解する〔。また、炭素の酸化物のうち炭素の数が酸素の数よりも多いものを総称して亜酸化炭素と呼ぶこともある。
ベンジャミン・コリンズ・ブロディ一酸化炭素に電流を流すことによってこの物質を発見(1873年)し〔Brodie B. C. (1873). "Note on the Synthesis of Marsh-Gas and Formic Acid, and on the Electric Decomposition of Carbonic Oxide ". ''Proceedings of the Royal Society (London)'' 21: 245-247. 〕〔Brodie B. C. (1873). "Ueber eine Synthese von Sumpfgas und Ameisensäure und die electrische Zersetzung des Kohlenoxyds". ''Annalen der Chemie'' 169: 270. doi:10.1002/jlac.18731690119 . 〕、マルセラン・ベルテロは亜酸化炭素と名付けた〔Marcellin Berthelot (1891). "Action de la chaleur sur l'oxyde de carbone ". Annales de chimie et de physique 6 (24): 126-132. 〕。また、オットー・ディールスはジカルボニルメタン、ジオキサレンという名称も正しいと述べている。
亜酸化炭素は、十酸化四リンマロン酸またはマロン酸のエステルとの乾燥混合物を加熱することで合成される〔Diels O, Wolf B (1906). "Ueber das Kohlensuboxyd. I". ''Chemische Berichte'' 39: 689-697. doi:10.1002/cber.190603901103 〕。このように、亜酸化炭素はマロン酸を脱水した化合物と見なすこともでき、無水マロン酸とも呼ばれる〔。
亜酸化炭素は光によって容易に反応し、赤や黄、紫など、多様な色の重合体を生じる。1969年には、火星表面の赤色は亜酸化炭素の重合体に由来するとの説も提唱されたが〔William T. Plummer & Robert K. Carsont, "Mars: Is the Surface Colored by Carbon Suboxide?", ''Science'' 166, 1141 (1969). 〕〔小森長生, 「火星の地質学3」, ''地質ニュース'' 224, 22, 実業公報社 (1973). 〕、その後の探査でこの仮説は否定され、火星の色は酸化鉄によるものだと結論付けられている。
== 脚注 ==



抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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