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京屋襟店 : ミニ英和和英辞書
京屋襟店[きょうやえりみせ]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [みやこ, きょう, けい]
 【名詞】 1. capital 2. metropolis
: [えり]
 【名詞】 1. neck 2. collar 3. lapel 4. neckband 
: [みせ]
  1. (n,n-suf) store 2. shop 3. establishment 

京屋襟店 : ウィキペディア日本語版
京屋襟店[きょうやえりみせ]

京屋襟店』(きょうやえりみせ)は、1922年(大正11年)に製作・公開された日本映画である。日活向島撮影所製作、田中栄三脚本・監督。モノクロサイレント。東京下町の老舗京屋が、主人と息子の放蕩で没落し、最後に火事で焼失するまでを、四季の移り変わりの中で描く〔筈見恒夫著『映画五十年史』p.96〕〔飯島正著『日本映画史 上巻』p.45〕。女形を起用した旧来の新派調映画ではあるが、その写実的手法で革新的映画の一つとも呼ばれ、最高傑作として評価された。現在、フィルムは現存していない。
日活向島撮影所最後の新派映画であり、日本映画全体からみても、女形出演の新派映画として最後の輝きを持った作品となった〔佐藤忠男著『増補版日本映画史1』〕。一部半玉役に女優が出演しているが、基本は女形による芝居となっており、その女形が持つ頽廃美を極度に発揮して〔田中純一郎著『日本映画発達史 I 活動写真時代』p.364-368〕、下町情緒を耽美的にとらえた〔新藤兼人著『ある映画監督 溝口健二と日本映画』p.107〕。
撮影所のグラスステージいっぱいに襟店のセットを一軒丸ごと構築し、カメラを引く場合はセットの壁を取り外して撮影された〔『溝口健二集成』p.153〕。また、人工光線(ライト)を使って夜間撮影を行い、陰影のある美しい映像を作りだした。その舞台装置は亀原嘉明が務め、助監督には溝口健二がついている。
同年12月30日、正月映画として浅草オペラ館で封切られた。
== キャスト ==

* 京屋襟店の主人山田新七:藤野秀夫
* その妻おあき / 旧役者市川米次:大井吉弥
* その息子新之助:新井淳
* その妹おさと:小栗武雄
* 京屋の番頭源次郎:宮島啓夫
* 京屋の中番頭梅吉:島田嘉七
* 京屋の老中おきく:中村吉次
* 京屋の小僧浜吉 / 小料理店青柳の娘おてる / 土工の六:木藤しげる
* 京屋の小僧長太郎:吉田信太郎
* 新橋芸者叶家の小直:東猛夫
* 小直の女中おさだ / 土工の五:邦江弘久
* 町内の遊び人勇さん:宮島健一
* 町内の鳶の者金さん:小泉嘉輔
* 踊の師匠藤間勘登女:五月操
* 新橋の芸者小しづ:竹内達弥
* 新橋の芸者花若 / 郵便を入れに来る女 / 看護婦:青柳武
* 新橋の芸者小文:松本金五郎
* 新橋の芸者ゆめ子:森清
* 半玉きみ丸 / 辻売りの小娘 / 歌留多を取る近所の娘おきぬ:中村米子
* 半玉しめ子 / 同娘おぬひ:杵屋せい子
* 半玉豆子 / 同娘お梅:沢井すみ子
* 踊の地を弾く女:杵屋吉次
* 甲州の土工の親分岩山権蔵:山本嘉一
* その親分大宮雷太:川上吾郎
* 般若の虎という悪者:横山運平
* 土工の一 / 火の番の老爺:高木桝次郎
* 土工の二 / 雨の中の俥夫 / 鮎漁の船頭:戸田弁流
* 土工の三 / 医師岡野周太郎:荒木忍
* 土工の四 / 流しの按摩:竹川春芳


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「京屋襟店」の詳細全文を読む




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