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京王2000系電車(けいおう2000けいでんしゃ)は、1957年より製造され、京王帝都電鉄に在籍していた通勤形電車。 本項では後継系列である2010系電車(2010けいでんしゃ)、およびこれら両系列の編成への挿入を前提に在来車の改造あるいは車体更新名義で用意された付随車である2500系電車(2500けいでんしゃ)についても併せて記載する。ともにライトグリーンに塗装されていたため、塗色を変更した5000系電車の登場以降、"グリーン車"と通称された。 == 概要 == 2000・2010系は、路面電車然とした23形から玉南電気鉄道1形の編入を始まりとする14m級中型車の導入開始、2600形での車体長の16m化と車体幅の拡大、そして2700系での軽量化を伴う車体長17m化、とおよそ四半世紀の時間を費やして車両規格の大型化が段階的に進められてきた京王線において、2700系の車体を基本としつつ、カルダン駆動を導入することで車両設計の質的な変革を実現したグループである。 これらは、右肩上がりのカーブで乗客数が増加し続ける京王線の主力車として、高度経済成長期の同線の輸送を支えた一方で、全電動車方式(2000系)からMT比1:1の経済車(2010系)への移行をはじめ、各社で試行錯誤が続いていたカルダン駆動車のシステム構築について京王におけるテストベッドの役割を果たし、また1963年に実施された京王線の電車線(架線)電圧の直流600Vから1,500Vへの昇圧に即応することが可能なように設計されるなど、続く5000系での飛躍の基礎となった。 これに対し2500系は、当初は搭載機器の老朽化などの事情から昇圧対応が困難であった在来14m級中型車の車体を活用すべく、これらの電装解除車を再整備の上で2000・2010系の中間車とする形で出発し、以後5070系(後の5100系)新造時に電装品を供出した2700系の編入や、14m級車の更新名義での2010系相当17m級車の新造投入などにより、順次置き換えを実施したグループである。これらは限られた予算内での昇圧準備の円滑な実施に貢献し、また各系列間で機器の使い回しの際に不要となった車体の受け皿として有効活用された。 井の頭線は1000系、京王線は2000系が登場したことにより、京王全体で新車のデザインはほとんど統一された。しかし次世代車である井の頭線3000系と京王線5000系は互いのデザインに独自の分化が発生し、その後の井の頭線と京王線は21世紀に入るまで、異なる意匠の車両が続いている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「京王2000系電車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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