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京王220系電車(けいおう220けいでんしゃ)は京王帝都電鉄京王線系統の支線で使用されていた通勤形電車である。 == 概要 == 1963年8月4日に行われた京王線系統の架線電圧昇圧(600V→1500V)に備え、支線区(競馬場線および動物園線)専用車両として自社桜上水工場で京王電気軌道から継承した14m車両を改造した車両である。 1963年8月の昇圧直後にデハ2400形2401・デハ2125形2130からデハ221-クハ231が、翌1964年にデハ2400形2410・2409からデハ222-クハ232が改造され、競馬場線及び1964年開業の動物園線に投入された。 改造に際し、種車は昇圧以前に片運転台化もしくは中間電動車化が行われ、片側妻面に広幅貫通路を設置されていたものが選択され、制御電動車デハ220形-制御車クハ230形の2両固定編成とされた。種車の機器が架線電圧1500Vに対応していないため、同時期に昇圧改造を受けたデニ200形・デト210形同様、主要機器は井の頭線のデハ1560形・デハ1760形から流用したため、制御方式は電空単位スイッチ式間接非自動加速から電動カム軸式間接自動加速となった。また補機類を制御車に搭載して2両ユニットとしている。 デハ221の種車であるデハ2401及びクハ231の種車であるデハ2130は1953年の衝突事故復旧の際、乗務員室の全室化及び乗務員扉を設置、その後位の乗降扉が窓ひとつ分後ろに移動しているが、窓割がほぼ原形のままであった旧デハ2409・2410についても概ね同様の形態に揃えられた。また旧デハ2130・2409は窓配置等基本形態はそのままで運転台を撤去し中間電動車となっていたため、改めて運転機器及び乗務員室を設置した。 クハ231は当初運転台側にパンタグラフが装備されていたが、後に撤去されている。また種車の形態相違を引き継ぎ、デハ220形のパンタグラフは221が運転台側に装備されていたのに対し222は連結面側に装備されていた。 塗装は当初ライトグリーン一色であったが、後に5000系に準ずるアイボリー色に80mm幅のえんじ色の腰帯を巻くものに変更されている。 両支線の運用、あるいはデニ200形の代走としての荷物列車運用などに使用されていたが、1969年の京王線ATS設置に際し、搭載が困難であることから改造対象から外され、廃車となった。廃車後は222が塗色をライトグリーン、番号を2410に復元の上静態保存された以外は解体されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「京王220系電車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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