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非人(ひにん)は、主に、 # 日本中世の特定職能民・芸能民の呼称であり、次第に被差別民の呼称となる。 # 江戸時代の賎民身分の呼称である。 いわゆる士農工商には属さないが、公家や医師や神人等と同様にあくまでも身分制度上の身分とされ、人別帳の枠内にある。この点、身分制度外に位置付けられ江戸時代から人別帳外で無籍の山窩(サンカ)等とは異なる。ただし、サンカとの違いは流動的なもので、非人が流浪生活に入ってサンカとなり、逆にサンカが被差別部落に定住して非人となる例がいつの時代にもあった〔筒井功『サンカと犯罪』p.106-108。〕。1910年に山梨県御坂峠で強盗殺人を働き死刑となった松沢熊吉も、愛知県西加茂郡の非人系の被差別部落に生まれ育ち、のちに漂泊民となってサンカ化した者とされている〔。 さらに多数説によると、非人は「下人」といわれた不自由民・奴隷とも全く異なる存在であるとする。 == 概要 == 非人という言葉は仏教に由来するとも言われ、『法華経』「提婆品」などにこの単語が見られる。しかし、そこでは差別的な含蓄は一切なく、単に比丘や比丘尼などの人間(mānuṣa)に対してそれ以外の者(amānuṣa)、具体的には釈迦如来の眷属である天人や龍といった八部衆を指す言葉として用いられている。日本では平安時代に橘逸勢が842年(承和9年)に反逆罪に問われ、姓・官位を剥奪されて「非人」の姓を天皇から与えられたのが文献上の初例とされる〔高柳金芳『非人の生活』雄山閣、1974年、p11-12。〕。 非人は、関東では長吏頭・弾左衛門と各地の長吏小頭の支配下にあった〔非人について 〕。江戸の非人には、抱非人と野非人との別があった〔。野非人は「無宿」(今日的に考えると路上生活者のような立場の人々)で、飢饉などになると一挙にその数が増えた〔。抱非人は、非人小屋頭と言われる親方に抱えられ、各地の非人小屋に定住していた〔。非人小屋は江戸の各地にあった〔。 非人小屋頭はそれぞれ有力な非人頭の支配を受けており、江戸にはそれは4人(一時期5人になったこともある)いた〔。この4人の非人頭がそれぞれ弾左衛門の支配下にあった〔。4人の非人頭の中でも特に有力なのが浅草非人頭・車善七だった〔。非人の主な生業は「物乞い」だった〔。街角の清掃、「門付(かどづけ)」などの「清め」にかかわる芸能、長吏の下役として警備や刑死者の埋葬、病気になった入牢者や少年囚人の世話などにも従事した〔。 時代や地域によって言葉が指す内容(社会関係上の立場や就業形態や排他的業務など)は大きく異なる。また、非人という語義は、広義の非人と狭義の非人に分けられる。広義の非人とは、犬神人(いぬじにん)・墓守・河原者・放免(ほうめん)・乞胸(ごうむね)・猿飼・八瀬童子等々の生業からくる総称である。狭義の非人に関しては諸説多数あり、さらなる調査研究が必要とされる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「非人」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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