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雪(ゆき、)とは、大気中の水蒸気から生成される氷の結晶が空から落下してくる天気のこと。また、その氷晶単体である雪片(せっぺん、)、および降り積もった状態である積雪(せきせつ、等)のことを指す場合もある。後者と区別するために、はじめの用法に限って降雪(こうせつ、)と呼び分ける場合がある。 == 定義と概要 == 数種類ある降水現象の1つである。固体(氷)の形態としての降水は雪だけではなく、霰(あられ)、ほかに雹(ひょう)、凍雨(とうう)、細氷(さいひょう=ダイヤモンドダスト)がある。なお、霙(みぞれ)は雨と雪が混在して降る天気をいう〔気象庁(1998年)『気象観測の手引き]』〕。 雪および細氷は「氷の結晶」、霰・雹・凍雨は「氷の粒」という違いがある。また霰・雹・凍雨は、いずれも雪片が落下するまでの間に融解や凝固(凍結)を経ることで生成されるため、雪片では微細な規則性のある結晶構造が発達し密度が比較的低い(空気を多く含む)のに比べ、霰・雹・凍雨の粒は規則性のない結晶から構成され密度が高い(空気をあまり含まない)という違いがある。そして、雪は「(浮遊する濃密な雪片の塊である)雲から落下してくる」のに対して、細氷は「晴れた空から(地表付近で水蒸気が昇華して生成され)落下してくる、氷の微小な結晶」という違いがある。細氷の大きさはふつう直径30 - 200 μm程度であり、雪に比べて非常に小さい〔。 「天気」としての雪は使用する場面によって、他の現象を含んだり、さらに細かく分類されたりする。日本の気象庁が観測・記録する際の15種天気では、「雪」に細氷が含まれる〔気象庁 「過去の気象データ検索 天気記号表 」2012年12月2日閲覧。〕。また、国内気象通報の日本式天気図における21種天気では〔気象庁 「はれるんライブラリー 質問一覧 天気図の記号って何種類あるのですか?それと、どんなのがあるのですか? 」,「)2012年12月2日閲覧。〕、細氷を含めた上で、雪は強さと降り方により区分され、降ったり止んだりで強度変化の激しいものを「にわか雪(驟雪)」、1時間降水量3mm以上を「雪強し」、1時間降水量3mm未満を「雪」とする。さらに、雪片の大きさにより区分する場合があり、雪片の直径が1mm未満のものを「霧雪」、1mm以上のものを「雪 」とする〔snow grains AMS Glossaly〕。切片の大きさによる区分は国際的に統一されており、国際気象通報式(96種天気)で用いられる。 天気予報の予報文では、凍雨や雪あられ(雪が凝集した白い霰)は雪、氷あられ(半透明・透明な霰)は雨として扱う。ただし予報と観測では分類が異なり、実際に凍雨や雪あられが降った場合でも、観測上は雪が降ったとはされない。また、暴風雪、豪雪、大雪、小雪、にわか雪などは、気象庁により予報用語として定義されている〔気象庁 予報用語 降水 〕。 また、各地の気候を見る資料の1つとして、その冬初めての雪(初雪)やその冬最後の雪(終雪)を記録しているところがある。日本では現在気象庁が有人気象観測点や雨雪判別機能付き自動気象観測装置設置点で記録をとっている。この場合には、霙も雪に含めて考える。さらに気象庁は、各地の気象台から主要な山の積雪を目視で観測しており初冠雪として記録している〔。 ふつう、ある時点における積雪の深さを積雪量や積雪深(積雪の深さ)といい、雪尺(ものさし)や積雪計により観測する。また、一定時間に積もった雪の量を降雪量や降雪の深さという。降雪の量を液体に換算することも行われており、雪を溶かして降水量として観測する〔。 空から降る雪片の形や大きさはさまざまであり、直径1cmに満たないような小さなものを「粉雪」、綿状に集まったものを花のボタンになぞらえて「牡丹雪、ぼたん雪」(略して「ぼた雪」とも)などと呼ぶ〔(後述参照)。こうした違いは雪が成長してくる過程で生じるもので、気温や湿度などに大きく左右される。なお、雪は天然に産出する無機質の結晶構造を持つ物質であるため、鉱物の一種と分類されることがある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「雪」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Snow 」があります。 スポンサード リンク
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