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人狐(ひとぎつね、にんこ)は、中国地方に伝わる憑き物。 == 概要 == テンに似た動物の霊といわれ、これに憑かれた者は腹痛を患ったり、精神に異常を来たすといわれる。地方によっては、池にいる「水鼬(みずいたち)」というものが人狐だという。これは名前は「鼬」でも、実在のイタチよりかなり小さく、大きな池のヤナギの根などで何匹も重なり合って騒いでいるという。 島根県では、人狐は普通のキツネよりも小さいキツネとされる。人狐は人の体に入って病気にさせ、その者が死ぬと腹や背を食い破って外に出るので、死者の体にはどこかに黒い穴があいているという。 人狐の憑いている家を人狐持ちといい、この家の者に憎まれた者には使いの人狐が取り憑くといわれる。人狐に憑かれた者はまるで人狐そのものとなり、人狐を通じて人狐持ちの家の者の言葉を色々と喋るようになったり、キツネのように四つんばいで歩き、キツネの食べるようなものを好んで食べるという。 人狐持ちの家の者が結婚すると、75匹の人狐が結婚先の家を襲うため、人狐持ちは冷遇されたり、縁組を避けられる傾向があった。また、人狐持ちの家は人狐が富を運んで来るので豊かになるが、家の者が人狐を虐待すれば、どんなに富んでいる家でもたちまち家運が傾いてしまう〔。さらに、そうして零落した家の家産を買った者にも、人狐が襲ってくるといわれる〔。どんな名家でも、人狐を持っていると噂されただけで、孤立した末に悲境に陥る。 鳥取県ではキツネの憑いた家を「狐ヅル」といい、その家に憑いているキツネを人狐と呼ぶ。この家の周囲には75匹の眷属が遊んでおり、正体は雌のイタチだともいう〔。また宮城県では、管狐のことを人狐ともいう。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「人狐」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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