翻訳と辞書
Words near each other
・ 人肉質入裁判
・ 人肉食
・ 人肌
・ 人脈
・ 人脚
・ 人膚
・ 人臣
・ 人舞村
・ 人蔘
・ 人虎
人虎伝
・ 人虱
・ 人蛇大戦 蛇
・ 人血液製剤
・ 人見
・ 人見 (君津市)
・ 人見きよし
・ 人見信男
・ 人見元基
・ 人見光夫


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

人虎伝 : ミニ英和和英辞書
人虎伝[じんこ]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ひと]
 【名詞】 1. man 2. person 3. human being 4. mankind 5. people 6. character 7. personality 8. true man 9. man of talent 10. adult 1 1. other people 12. messenger 13. visitor 1
: [とら]
 【名詞】 1. tiger 
: [でん, てん, つたえ]
 【名詞】 1. legend 2. tradition 3. life 4. biography 5. comment 6. communication

人虎伝 ( リダイレクト:李徴#「人虎伝」 ) : ウィキペディア日本語版
李徴[りちょう]
李徴」(りちょう)は、唐の張読の『宣室記』にある唐代に書かれた伝奇小説の一編「李徴」の登場人物。後代に、「李徴」を元として脚色された「人虎伝」にも登場する。また、「人虎伝」を元とした中島敦の「山月記」においても、登場する。〔以下、作品名を示す時は、かぎかっこつきで「李徴」。登場人物をあらわす時は、かぎかっこ無しで、李徴とする。〕〔中島敦の「山月記」については別項による。「李徴」および「人虎伝」関連を記載する。〕
李徴は、「旧唐書」や「新唐書」をはじめとする正史などの史書に名がみえないが、「李徴」に登場する袁傪(えんさん)は、同時代に同名、同官職の人物がいるため、李徴のモデルとなった人物が存在した可能性はある。〔志村『中国説話文学とその背景 』182-184P〕
==概要==
以下、『宣室記』に沿って解説する。
隴西(現在の甘粛省付近)出身。皇族の一人である。家は、虢略(河南省)にあった。幼少から博学で知られ、州府の推薦を受けて、世に名士とされる。天宝10載(751年)、尚書右丞の楊沒に挙げられて、科挙の進士に及第する。数年後に、江南の尉に就任する。性格は、才能を恃んで傲慢であり、同僚に屈することができず、鬱々としていた。宴会の時は、毎度、周りの役人に、「世に生まれて、君たちの仲間になるのか!」と口にしたので憎まれた。官職を辞め、故郷に帰って門を閉じてから1年以上、人と交際することがなかった。妻子があり、衣食に窮して、江南地域を外遊して、各地の郡国で職を求めた。江南では名声があったために歓迎されて、宴会が開かれ、立ち去る時は手厚い贈り物をうけた。1年経つ頃にはおびただしい財を手にいれ、虢略の家に帰る途中で旅館に泊まる。突然、病気にかかり発狂し、下僕を鞭で激しく打つ。10日余で病気は激しくなり、夜間に急に走り出し、行方不明となった。下僕は、彼の馬と財産を奪うと遁走した。
1年後、李徴の友人である袁傪が監察御史に就任し、嶺南に赴任する途中で、に出くわす。虎は姿を茂みに隠しながら袁傪に話しかけ、袁傪は声から李徴であることを見抜く。虎は、袁傪の昇進を賀し、自分が李徴であることを語る。李徴は、袁傪の問いに答え、夜間に走り出した後、虎に変わり、人間を何人も食べたことを話す。また、袁傪が帰路に自分に会うことになったら、今回のことを忘れ、袁傪を襲うであろうことも話す。李徴は、袁傪に妻子の世話と、自分が死んだことを告げるように願い、20首ほどのかつて作った漢詩を読み上げる。袁傪は、下僕に書き記させ、その文理の高遠さに感嘆した。
袁傪は、李徴の子に財貨を贈り、上京してきたその子に真実を話す。袁傪は、李徴の妻子を養った。のちに、袁傪は、後に兵部侍郎にまで昇進した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「李徴」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.