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『人間万事塞翁が丙午』(にんげんばんじさいおうがひのえうま)は、青島幸男作の小説。著者の母をモデルとしている。書名は主人公ハナが丙午に生まれたことによる。戦中から戦後にかけての下町の生活を、講談調で記述している点に特徴がある。タイトルは中国の古書「淮南子」に書かれている故事「人間万事塞翁が馬」のパロディ。 1981年第85回直木三十五賞(直木賞)受賞作品。1982年にTBSによりテレビドラマ化された。 なお、本作には以下の様な特徴がある。 * 直木賞を取ると周囲に公言して執筆を始めた作品 * 小説としては処女作 * 処女作での主要文芸賞の受賞 このような要素が重なった作品は日本の文学史を見渡しても他に無く、「超マルチタレント」とも称された青島の優れた才能の一端を示すエピソードとして知られる。 ==あらすじ== 呉服問屋が並ぶ東京日本橋の堀留町にある仕出し弁当屋「弁菊」が舞台となっている。主人公ハナは21歳のときに、人情味あふれるにぎやかな下町に嫁いだ。そして夫の次郎とともに謙一、幸二の二人の息子を育て上げる。また様々な事件に遭遇するが、持ち前の明るさとたくましさで乗り越えていく。 夫の次郎に召集令状が届き従軍、復員、再召集、帰還、そして戦後に旅館業を営み次郎が亡くなるまでを描く。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「人間万事塞翁が丙午」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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