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人頭税石(じんとうぜいせき、にんとうぜいせき)は、沖縄県宮古島平良字荷川取にある高さ143cmほどの石柱。他に「賦測石」(ふばかりいし、ぶばかりいし)などの呼び方がある。 この石が、現在立っているのは、「ンミャガーニのウプユマタ(宮金家の大通り)」と呼ばれた場所であり、かつて平良の荷川取地区の人々が多く集まった場所であった。立っている場所は、過去に確認できるだけでも3度移転を繰り返している。 なお、一般に史跡と誤解されているが、国、県、市などの史跡に指定されているわけではない。 == 由来 == 1609年の侵攻により琉球王国は薩摩藩に支配され、税を支払わなければならなくなった。財政的に困窮した琉球王府は、1637年に宮古・八重山地方などへ厳しい人頭税を課した。その際に宮古島では、人頭税石と同じ背の高さになると課税されたと伝えられている。この伝承を、大正時代に宮古島を訪れた民俗学者・柳田國男が、著書『海南小記』に書き記したことから全国に広まり有名になった。 しかし、人頭税は、実際には身長ではなく年齢で課税されており、人頭税石と同じ背の高さになると課税されたという歴史的事実はない。宮古島には、1714年頃から正確な戸籍があり、人頭税の対象を15歳から50歳までの島民としていた。 この石が、何のための石であったかについては、人頭税の課税の目安であるという説の他にも様々な伝承が残っており、いくつかの説が唱えられている。その中には、かつて蔵元(宮古島内の貢租を取り扱った場所)の中庭にあり、霊石信仰の対象であったとする説や、陽石、図根点とする説などがある。石垣島にも同様の形状の石がいくつか残っているが、課税の目安であるとの伝承はなく、農作業のための天体観測の基準点であるなどと伝えられている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「人頭税石」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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