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今出川院近衛(いまでがわいんのこのえ、生没年不詳)は、鎌倉時代中期の女流歌人。今出河院近衛とも表記される。 藤原北家師実流大炊御門家庶流の鷹司家〔五摂家の一つ鷹司家とは別家。〕の出身で、父は大納言鷹司(藤原)伊平。陰明門院大炊御門麗子(土御門天皇中宮)は大叔母にあたる。今出川院西園寺嬉子(亀山天皇中宮)に仕える。 『続古今和歌集』以下の勅撰和歌集に26首入集。『和漢兼作集』には和歌だけでなく漢詩をも載せる。『徒然草』67段に以下のような記述があり、彼女が当時の歌壇において名声を得ていたことがわかる。 「''今出川院近衛とて、集どもにあまた入りたる人は、若かりける時、常に百首の歌を詠みて、かの二つの社の御前の水にて書きて、手向けられけり。まことにやんごとなき誉れありて、人の口にある歌多し。作文・詞序など、いみじく書く人なり。''」 (今出川院近衛という名の歌人は、多くの歌集に歌を選ばれた女性であるが、若い頃から常に百首の歌を詠むような才媛で、岩本神社と橋本神社〔ともに上賀茂神社の末社。岩本社の祭神は在原業平。橋本社の祭神は藤原実方。〕の前の水で墨をすって歌を書いて、神社に奉納していた。これらの神社の本当に素晴らしいご利益があって、人の口にのぼるような良い歌を多く詠んだという。彼女は漢文や漢詩の序文なども上手に書く優れた人であった) * 我が涙かかれとてしも黒髪のながくや人にみだれそめにし(新千載和歌集1215) * 恨みてもなほ慕ふかな恋しさのつらさに負くるならひなければ(新拾遺和歌集1355) == 脚注 == 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「今出河院近衛」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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