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佛跳牆(ぶっちょうしょう、フォーティャオチァン〔日本ではまだなじみが浅いため、日本語の「佛跳牆」の発音は定まっておらず、近年では観光業界が使い始めた「ぶっとびスープ」の通称が旅行ガイドブックなどを通して広まっている。〕)は乾物を主体とする様々な高級食材を数日かけて調理する福建料理の伝統的な高級スープ。名前の由来は「あまりの美味しそうな香りに修行僧ですらお寺の塀を飛び越えて来る」という詞にあるとされる。中国では、高級なものは50万円ほどする。歴代の中国皇帝が食べていた佛跳牆は、食材にこだわりすぎたため、現在の価値で5000万~1億8000万円ほどする。 == 概要 == ひとつの陶器の壺に十数種類から数十種類の乾物を主体とする高級食材と水を入れ、数時間から数日掛けて煮込み、もしくは蒸し煮して作られる。店ごとに、あるいは食べる者の予算により使われる食材と調理法が異なってくるため、必ずしも一定のレシピがあるわけではない。乾物の戻しなど、食材の下準備に2、3日~1週間かかり、予算により中に入る食材が変わる料理であるため、通常は数日以上前に料理店への予約と予算を伝えることが必要である。 発祥地とされる中国福建省福州では、材料を入れた後、食材の香りを逃がさないように、壺に蓮の葉や薄紙で蓋をし、さらに陶器の蓋をして煮込む。食卓に載せる直前に香り付けで入れる仕上げの酒は、蓮の葉などの蓋に小さな穴を開けて、そこから流し込み、少し蒸らした後、食卓で蓋を取ると、えもいわれぬ様な美味そうな香りが出る。この香りを嗅ぐと、精進料理しか食べられない僧侶(あるいは動かないはずの仏像)でさえも、壁を飛び越えて寺院から出てくるというのが名前の由来とされる。 スープは油ぎっておらず透き通った見た目をしている。店によっては、豚の筋などを入れるため、とろみが出ている場合もある。材料のほとんどが乾物で、かつ動物性のものが主体のため、アミノ酸、核酸のうま味が濃縮されているが、朝鮮人参や枸杞子を加える場合もあるため、人によっては漢方薬のような臭いがあると感じる場合がある。 佛跳牆を食べられるおもな場所として現在では福建省福州の他、台湾と香港が有名である。福州では、元祖とされる聚春園菜館を始め、多くの高級レストランやホテルで、予約すれば食べる事ができる。台湾では直火で調理する福建式佛跳牆が、香港では広東スープの伝統手法のひとつである、壺ごと蒸篭で蒸して熱を加える広東佛跳牆がそれぞれに発展をしてきた。日本では高級中国料理店や横浜中華街で佛跳牆を食べることが出来る。多くの場合は予約が必要とされる。大衆向け、または観光客向けのレストランの中には、予約無しで食べることができる簡易的作り方の安価な佛跳牆を出す店もある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「佛跳牆」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Buddha Jumps Over the Wall 」があります。 スポンサード リンク
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