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===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 付 : [ふ] 1. (n,vs) giving to 2. submitting to 3. refer to 4. affix 5. append ・ 値 : [あたい, ね] 【名詞・形容詞】1.value, variable 2. price, cost 3. worth, merit
付値(ふち、、賦値、附値とも)とは、単位元 1 を持つ環 ''R'' と ''G'' に対して、以下の3条件を満たす写像 ''v'': ''R'' → ''G'' ∪ である。 # ''v''(1) = 0, ''v''(0) = ∞ である。 # 任意の ''R'' の元 ''x'', ''y'' に対して、''v''(''xy'') = ''v''(''x'') + ''v''(''y'') が成り立つ。 # 任意の ''R'' の元 ''x'', ''y'' に対して、''v''(''x'' + ''y'') ≥ min(''v''(''x''), ''v''(''y'')) が成り立つ。 但し、∞ は ''G'' には属さない元で、''G'' の任意の元 ''a'' に対して * * * を満たすものとする。上記定義を満たす付値のことを ''R'' の 加法付値または一般付値ともいう。さらに ''G'' が実数体の加法部分群であるとき指数付値という。 特に ''R'' が体であるとき、 は ''G'' の加法部分群となり、これを ''v'' の値群という。 == 加法付値 == === 例 === # 1 を含む環 ''R'' に対して、 を 1 を含まない ''R'' の素イデアルとする。''R'' の元 ''a'' に対してと定めれば、''R'' の加法付値となる。従って、1 を含む任意の環に対して、加法付値が一つ以上存在する。 # 体 ''K'' に対して、上記の例を適用することにより # 素数 ''p'' と 0 ではない有理数 ''a'' に対して、と表したとき、''v''(''a'') = ''e'' − ''f'' で定義すると、''v'' は有理数体の加法付値となる。これを ''p''-進加法付値という。 # 複素平面から複素平面への有理型関数の全体を ''K'' とする。複素平面上の点 ''P'' を一つ取り固定する。0 でない 有理型関数 ''f'' に対して、点 ''P'' で ''n''-位の零点であるとき ''v''(''f'') = ''n'', 零点でも極でもないとき ''v''(''f'') = 0, ''n''-位の極であるとき ''v''(''f'') = −''n'' と定めると、''v'' は ''K'' の加法付値となる。 # 体 ''K'' の 1-変数有理関数体 ''K''(''x'') の 0 でない元 ''f''(''x'') に対してと表したとき、''v''(''f'') = deg ''h'' − deg ''g'' と定義すると、''v'' は ''K''(''x'') の加法付値となる。 # α を無理数とし、体 ''K'' 係数の 0 でない多項式 に対して、''v''(''p'') = min とし、''K'' 上の 2-変数有理関数体 ''K''(''x'', ''y'') の 0 でない元 ''f''(''x'', ''y'') に対してと表したとき、''v''(''f'') = ''v''(''g'') − ''v''(''h'') と定義すると、''v'' は ''K''(''x'', ''y'') の加法付値となる。 # 体 ''K'' の 0 でない ''n''-変数多項式に対して、Z''n'' の辞書式順序に関してとするとき、''K'' 上の ''n''-変数有理関数体 ''K''(''x''1, ..., ''x''''n'') の 0 でない元 に対し、''v''(''f'') = ''v''(''g'') − ''v''(''h'') と定義すると、''v'' は ''K''(''x''1, ..., ''x''''n'') の加法付値となる。 # 体''K'' に対して、体 ''L'' を とし、一つ上で挙げた加法付値を ''v''''n'' としたとき、0 でない ''L'' の元 ''f'' に対して と定めれば、''v'' は ''L'' の加法付値となる。'p''-進加法付値という。 # 複素平面から複素平面への有理型関数の全体を ''K'' とする。複素平面上の点 ''P'' を一つ取り固定する。0 でない 有理型関数 ''f'' に対して、点 ''P'' で ''n''-位の零点であるとき ''v''(''f'') = ''n'', 零点でも極でもないとき ''v''(''f'') = 0, ''n''-位の極であるとき ''v''(''f'') = −''n'' と定めると、''v'' は ''K'' の加法付値となる。 # 体 ''K'' の 1-変数有理関数体 ''K''(''x'') の 0 でない元 ''f''(''x'') に対してと表したとき、''v''(''f'') = deg ''h'' − deg ''g'' と定義すると、''v'' は ''K''(''x'') の加法付値となる。 # α を無理数とし、体 ''K'' 係数の 0 でない多項式 に対して、''v''(''p'') = min とし、''K'' 上の 2-変数有理関数体 ''K''(''x'', ''y'') の 0 でない元 ''f''(''x'', ''y'') に対してと表したとき、''v''(''f'') = ''v''(''g'') − ''v''(''h'') と定義すると、''v'' は ''K''(''x'', ''y'') の加法付値となる。 # 体 ''K'' の 0 でない ''n''-変数多項式に対して、Z''n'' の辞書式順序に関してとするとき、''K'' 上の ''n''-変数有理関数体 ''K''(''x''1, ..., ''x''''n'') の 0 でない元 に対し、''v''(''f'') = ''v''(''g'') − ''v''(''h'') と定義すると、''v'' は ''K''(''x''1, ..., ''x''''n'') の加法付値となる。 # 体''K'' に対して、体 ''L'' を とし、一つ上で挙げた加法付値を ''v''''n'' としたとき、0 でない ''L'' の元 ''f'' に対して と定めれば、''v'' は ''L'' の加法付値となる。 Z''n'' の辞書式順序に関してとするとき、''K'' 上の ''n''-変数有理関数体 ''K''(''x''1, ..., ''x''''n'') の 0 でない元 に対し、''v''(''f'') = ''v''(''g'') − ''v''(''h'') と定義すると、''v'' は ''K''(''x''1, ..., ''x''''n'') の加法付値となる。 # 体''K'' に対して、体 ''L'' を とし、一つ上で挙げた加法付値を ''v''''n'' としたとき、0 でない ''L'' の元 ''f'' に対して と定めれば、''v'' は ''L'' の加法付値となる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「付値」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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