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仮面の告白 : ミニ英和和英辞書
仮面の告白[かめんのこくはく]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [かり]
  1. (n,adj-no) temporary 2. provisional 3. informal 4. unauthorized 5. unauthorised 6. fleeting 7. assumed (name) 8. interim 9. acting 
: [めん]
  1. (n,n-suf) face 2. mug 3. surface 4. facial features 5. mask 6. face guard 7. side or facet 8. corner 9. page 
告白 : [こくはく]
  1. (n,vs) confession 2. acknowledgement 3. acknowledgment 
: [しろ]
 【名詞】 1. white 

仮面の告白 : ウィキペディア日本語版
仮面の告白[かめんのこくはく]

仮面の告白』(かめんのこくはく)は、三島由紀夫の2作目の長編小説。三島の自伝的作品で、大きな成功をおさめた代表作である〔松本徹『三島由紀夫を読み解く(NHKシリーズ NHKカルチャーラジオ・文学の世界)』(NHK出版、2010年)〕。人と違う性的傾向に悩み、生い立ちからの自分を客観的に生体解剖していく「私」の告白の物語。性的異常者の自覚と、正常なへの試みと挫折が、苦痛と悲哀に満ちた理知的かつ的な文体で描かれている。当時、同性愛というテーマを赤裸々に綴ったことは大きな話題を呼び、この作品により三島は一躍、24歳で著名作家となった。日本文学史上でも、その異質性においても画期的な作品だとされている〔本多秋五『物語戦後文学史』(新潮社、1960年。岩波現代文庫、2005年)〕〔田坂昮「『仮面の告白』――三島文学の磁石」(『増補 三島由紀夫論』)(風濤社、1977年)〕。
1949年(昭和24年)7月5日に初の書き下ろしとして河出書房より刊行され〔この時の担当編集者は坂本龍一の父・坂本一亀である。〕、同年12月26日付の読売新聞の「1949年読売ベスト・スリー」に選ばれた。翌年1950年(昭和25年)7月に文庫版(三島作品最初の文庫本)が新潮文庫より刊行された。翻訳版は1958年(昭和33年)のメレディス・ウェザビー訳(英題:Confessions of a Mask)をはじめ、世界各国で行われている。
== 構成 ==
作者本人を主人公とし、「私」による一人称形式による「告白小説」の体裁をとり、「私」の生まれたときから23歳までの青年期の「ヰタ・セクスアリスラテン語で性欲的生活を意味するvita sexualis)」が全4章の構成で描かれている。前半は自己分析による性的倒錯の研究に費やされ、後半は『アルマンス』的恋愛の告白と永い悔恨の叙述に宛てられている〔三島由紀夫「作者の言葉(「仮面の告白」)」(1949年1月13日付)(復刻版『仮面の告白』付録)(河出書房新社、1996年)〕。なお、『アルマンス』とはスタンダールの処女小説で、性的不能者の主人公・オクターヴの絶望的な恋愛を描いた作品である。
時代は、1925年(大正14年)から、敗戦をはさんで1948年(昭和23年)までの間で、「私」の生い立ち、祖母を中心とした家族との関わり、粗野な学友に対するに同性愛的思慕、友人の妹との恋愛と結婚への逡巡などの出来事が、第二次世界大戦期、戦後期の時代背景の中に描かれている。
エピグラフでは、ドストエフスキの『カラマーゾフの兄弟』第3編・第3の「熱烈なる心の懺悔 ― 詩」の文章が引用されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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