|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 仮 : [かり] 1. (n,adj-no) temporary 2. provisional 3. informal 4. unauthorized 5. unauthorised 6. fleeting 7. assumed (name) 8. interim 9. acting ・ 面 : [めん] 1. (n,n-suf) face 2. mug 3. surface 4. facial features 5. mask 6. face guard 7. side or facet 8. corner 9. page ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
『仮面ボクサー』(かめんボクサー、Masked Boxer)は、島本和彦による漫画。 『ヤング・キャプテン』(徳間書店)において1988年に連載され、1989年に描き下ろしの最終章2話を含む単行本が発売された。全5話(連載分全3話)。 == 概要 == ボクシングをテーマとして『仮面ライダー』のパロディを交え、コメディの手法で描いた漫画。特撮ヒーロー番組のファンであり、石ノ森章太郎の信奉者でもある作者がその代表的作品である『仮面ライダー』をモチーフに、やはり敬愛する『あしたのジョー』に代表されるボクシング漫画を描いた異色作である。元々は週刊少年サンデー編集部からの「マニアックなボクシング物」と言うリクエストに対して描かれたがサンデー側の要求はギャグの入らない正統派ボクシング作品と言うものであり挑戦者を執筆することとなり、ヤング・キャプテンからの何でもいいと言うオファーに対して本作を連載することとなる。〔アニメイトでの新装版購入特典CDより〕 各話は主に「世界征服ジム」が日本ボクシング界に放った刺客である「怪人ボクサー」達を、正義の「仮面ボクサー」が打倒するという構造で成り立っている。こうしたパロディ要素が示すように肩の凝らないギャグ漫画的作風で描かれた作品ではあるが、荒々しい描線で描かれた劇画的な拳闘描写や、最終話で特に強く示される男の生き様・有り様といったテーマ性はギャグ漫画の範疇を超えたいわゆる熱血・スポ根漫画に近いものであり、この直後の連載作品となる『逆境ナイン』以後の作風にも大きな影響を与えている。 主人公が危機に際して根性や怒り、やる気、思い込みの力などで乗り切るという精神論的な作風で知られる作者だが、本作も例外ではなく主人公「仮面ボクサー」こと拳(コブシ)三四郎の精神的な爆発力によって大半の試合の趨勢が決まる。しかしこうした過去作の主人公の多くが有言実行型の熱血漢であったのに対し、本作の主人公は意志の弱い情けない男として描かれており、その意味で作者の従来のパターンを覆す作品となっている。この主人公が意志の薄弱さのために(自業自得ながら)辛酸を舐めるが、なおかつそれを克服し勝利する事が大きなカタルシスを呼ぶという本作の構成には普遍的な魅力があり、全5話の中編ながら作者の代表作として人気を得ている。 掲載誌である「ヤング・キャプテン」は「少年キャプテン」増刊として創刊された青年漫画雑誌であったが、3号で休刊。『仮面ボクサー』は創刊号から休刊まで常にヤング・キャプテンの表紙を飾る、いわゆる看板漫画であったが、休刊にともない敵である怪人ボクサー残り1体を残し未完のまま掲載先を失った。この後単行本化に際し、作者は前・後編126ページに及ぶ最終章を描き下ろし物語を完結に至らせている。このページ数はヤング・キャプテン掲載分全話の合計よりさらに22ページ多いという膨大な量であり、当時1作品のための増補としては異例の分量であったと担当編集者のササキバラ・ゴウは述懐している〔ササキバラ・ゴウ 「描けない時は海だ!(仮面ボクサー完結編・製作秘話) 」〕。 本作では人間離れした怪人ボクサーの存在と、打ち合いになる事すら珍しいという「必殺パンチ」重視の展開により、ボクシングというテーマ自体が添え物と化している面もあるが、作者はこれと同時期 (1988-1990年) にきわめてギャグ要素の少ないシリアスなボクシング漫画『挑戦者』も平行して連載している。 単行本は「少年キャプテンコミックススペシャル」レーベルより全1巻で発売され、後2000年に同レーベルからワイド版に判型を変えて再発売されている。現在ともに絶版。2010年4月、徳間書店リュウコミックスとして再び発売される。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「仮面ボクサー」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|