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伊勢うどん(いせうどん)は、三重県伊勢市を中心に食べられるうどん料理の一種である。また、それに使用する麺類の地域団体商標。 == 特徴 == かけうどん(素うどん)のように多量のツユに浸ったものではなく、たまり醤油に鰹節やいりこ、昆布等の出汁を加えた、黒く濃厚なつゆ(タレ)を、太い緬に絡めて食べるものが主流。太い麺は長時間かけて柔らかくゆで上げられており、具やトッピングが少なく、薬味の刻みネギだけで食べることが多い。 タレの色(そばつゆとは別物)は非常に濃く、塩辛いと誤解されがちであるが、見た目程の塩分はなく〔『たべるパワースポット 伊勢うどん全国制覇への道』(2013年)p181の一覧表で、市販の伊勢うどんのタレの塩分濃度は、メーカーにより2.0-3.8%と開きがあるが、3%を越えるものは辛口とされている。30ml程度を1食分として販売されているため、1食当たりでツユに含まれる塩分は0.9g程度。これにうどん中の塩分が加わる。〕、概して旨味と甘みが強く、後味がまろやかである。この濃いタレの色は、たまり醤油の色である。 麺は極太で、直径1cm前後のものが多い。非常に柔らかく、もちもちしており、一般的なうどんとはかけ離れた食感を持つ。そのため、博多うどんのように、柔らかいうどんが好まれる地域の人には受け入れられやすいが、讃岐うどん、五島うどんのような「コシが大事」という考え方の人には好かれない。極太麺であるために、麺を茹でる時間が非常に長く、通常のうどんが15分程度であるのに対して1時間弱ほど茹でる。コシがないと評されることも多いが、打ち立ての麺にはグルテンによるコシがあり、それを柔らかく茹であげているのであって、コシのない麺だと1時間近くも茹でると溶けてしまう〔『たべるパワースポット 伊勢うどん全国制覇への道』、pp84-85〕。店や料理人ごとに手法は異なる場合もあるが、それぞれが伊勢うどんの特徴である表面はふんわりとしていて、中はもちっとした麺の食感を出すべく工夫している。 伊勢うどんは、ゆで続けているため、すぐに提供できること、また、汁がないため、すぐに食べ終わることができる。お伊勢参りで混み合う客を次々さばくのにも適したメニューともなっている。 具は、刻みネギだけか、好みで生卵をトッピングするだけという店が多いが、天ぷらを載せたものを出す店も珍しくはない。また、店によっては〔「うどんやふくすけ」の1日朔日うどんなど〕、タレではなく一般的なかけうどんのようなつゆで提供する事もあり、数少ないが、焼きうどんを提供する店〔おかげ横丁の伊勢醤油など。〕も存在する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「伊勢うどん」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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