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祭主(さいしゅ)は、伊勢神宮にのみ置かれている神職の役職である。「まつりのつかさ」とも読む。 == 概要 == 古は令外官のひとつであったもので、神祇官に属し伊勢神宮の神官の長官であった。中央官であり、通常は都に居住して神宮関係の行政に従事した。 推古朝に中臣御食子(鎌足の父)が祭官となったのが初代とされ、天武朝に中臣意美麻呂が任じられた際に、祭官を改め祭主と称したという。以降、明治以前までは、代々中臣氏(大中臣氏)が任命され〔伊勢神宮祭主の辞令(宣旨)の例(「壬生家文書」) 左中辨藤原朝臣晴豐傳宣 權中納言藤原朝臣晴右宣 奉 勅以神祇權少副大中臣朝臣慶忠 宜令供奉伊勢太神宮祭主者 元亀三年九月十六日 主殿頭兼左大史小槻宿禰 (判)奉 (訓読文) 左中弁藤原朝臣晴豊(勧修寺晴豊、正四位上・蔵人頭兼帯)伝へ宣(の)り、権中納言藤原朝臣晴右(勧修寺晴右、従二位)宣(の)る、勅(みことのり、正親町天皇)を奉(うけたまは)るに、神祇権少副大中臣朝臣慶忠(藤波慶忠、五位)を以て、宜しく伊勢大神宮祭主に供奉(ぐぶ)せしむべし者(てへり)、元亀3年(1572年)9月16日 主殿頭兼左大史小槻宿禰(壬生朝芳、従四位下)㊞奉(うけたまは)る 〕、神祇官次官である神祇大副あるいは神祇権大副が多く兼任した。 伊勢神宮の祈年祭・両月次祭・神嘗祭の4度の大祭に、奉幣使として参向し、祝詞を奏上して、天皇の意思を祭神に伝えることを主たる役目とする。国家機関当時は、式年遷宮に際しては、造神宮使・奉遷使を務めた。 伊勢神宮のほかにも同名の役職が置かれる場合があったが、それらとは明確に区別される。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「祭主」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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