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伊号第十潜水艦（いごうだいじゅうせんすいかん）は日本海軍の潜水艦。伊九型潜水艦（巡潜甲型）の2番艦。1944年（昭和19年）サイパン島付近で戦没。 == 艦歴 == 1937年（昭和12年）の第三次海軍補充計画（マル3計画）により川崎造船所で1938年（昭和13年）6月7日起工、1939年（昭和14年）9月20日（もしくは29日）進水、1941年（昭和16年）10月31日に竣工した。佐世保鎮守府籍。 太平洋戦争開戦時は第六艦隊第二潜水戦隊に所属し、先遣部隊として11月30日フィジー諸島スパを飛行偵察、12月4日サモア諸島トゥトゥイラ島を偵察。その後ハワイ作戦に参加。任務中の12月10日、のハワイ南方700浬の地点にてパナマ貨物船ドネレイル(4,473総トン)を砲撃により撃沈している。 その後アメリカ西海岸沿岸における通商破壊作戦に参加し、1942年にいったん日本に戻った後、インド洋に戦場を移し5月30日マダガスカル島ディエゴ・スアレスを飛行偵察。その後通商破壊に参加する。6月5日、でパナマ、ウァーレム社貨物船アトランティック･ガルフ(2,639総トン)と、で米貨物船マーヴィン･H･ベイカー(4,999総トン)の2隻を撃沈。6月8日、のマダガスカル島沖で英ドッド･トムソン社貨物船キング･ルド(5,224総トン)を撃沈するなど、計7隻の商船を撃沈。再び日本へと戻り、ソロモン諸島周辺で通商破壊を行い商船2隻を撃沈。1943年、再びインド洋で通商破壊に従事し6隻を撃沈した。1943年9月のインド洋における第七次作戦行動では日映のスタッフが乗艦して60日余りの作戦行動を撮影し、翌1944年に映画館で「轟沈」として上映された。〔『五十年ぶりの再会－伊号第六十三潜水艦殉難者に捧ぐ－』、16頁。〕 1944年、トラック島で空襲により小破。6月の初頭にサイパンの第六艦隊司令部救出に向かったが失敗。6月12日にメジュロへの飛行偵察任務を実施しているが、6月28日の連絡を最後に消息不明。アメリカ側記録によると7月4日にアメリカ海軍のフレッチャー級駆逐艦「」およびキャノン級護衛駆逐艦「」の攻撃により撃沈された。艦長以下103名戦死。7月2日サイパン方面で沈没と認定、10月10日除籍。 撃沈総数16隻は帝国海軍潜水艦随一である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア（Wikipedia）』 ■ウィキペディアで「伊号第十潜水艦」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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