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伊号第三百五十一潜水艦(いごうだいさんびゃくごじゅういちせんすいかん)は、大日本帝国海軍の潜水艦。いわゆる潜水タンカー。計画名は潜補型、補給潜〔戦史叢書『海軍軍戦備(1)』、pp. 841-843。〕、あるいは潜水艦(補)〔で、艦型名は伊三百五十一型〔昭和18年12月22日付 内令第2776号。〕。同型の完成艦はない。 == 概要 == 日本海軍では、真珠湾攻撃の5年前から航空機によるハワイ攻撃作戦の研究が組織的に進められていた。 1936年(昭和11年)に海軍大学校がまとめた文書、「対米作戦用兵ニ関スル研究」には、「開戦前敵主要艦艇特ニ航空母艦AL(=真珠湾)ニ在泊スル場合ハ敵ノ不意ニ乗ジ航空機(空母(艦載機)並ニ中艇、大艇)ニ依ル急襲ヲ以テ開戦スルノ着意アルヲ要ス」とある。 もし対米戦が始まっても、アメリカ艦隊が出撃して来なければ、日本海軍の想定した速戦即決の艦隊決戦は起きない。そこで敵の根拠地である真珠湾を航空機で(宣戦布告前に)奇襲攻撃することで開戦し、アメリカ艦隊に早期の出撃を強要することを考えたのである。その奇襲攻撃には空母艦載機の他に、航続力の大きい飛行艇(大艇、中艇)を使用するつもりだったのである。 この文書には、続いて、「而シテ現状ニ於テハ大艇、中艇ハGK(=マーシャル諸島)東端付近ヨリ出発シ予メ洋上静穏ナル地域ニ配備セル水上機母艦ニ於テ中継補給ヲ行フ等ノ手段ヲ講ズルヲ要ス」とある。 この手段を、水上艦艇で具体化したものが飛行艇母艦「秋津洲」であり、潜水艦で具体化したものが「潜補型」であった。 「潜補型」は飛行艇の燃料補給を行うために設計された潜水艦で、建造途中で離島基地への補給任務に、更にガソリン輸送艦に変更された。海軍はマル追計画とマル5計画で各3隻、計6隻の建造を目論んだが、マル5計画艦は改マル5計画へ移行した際に全て削除され、マル追計画艦も戦局の悪化に伴って1隻が命名前に建造中止となり、2番艦伊352は、呉工廠で建造中の1945年(昭和20年)6月に空襲を受け沈没し、最終的に1番艦の伊351だけが1945年(昭和20年)1月に竣工した。補給用燃料を大量に搭載するために、水上機を搭載しない潜水艦としては日本で最大の排水量を持つ艦となった。第二次世界大戦末期にシンガポールからのガソリン及び航空要員の輸送任務に従事し、7月14日ボルネオ島の沖でアメリカ海軍潜水艦ブルーフィッシュの攻撃によって沈没した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「伊号第三百五十一潜水艦」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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