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伊吹山 : ウィキペディア日本語版
伊吹山[いぶきやま]

伊吹山(いぶきやま、いぶきさん)は、滋賀県米原市岐阜県揖斐郡揖斐川町不破郡関ケ原町にまたがる伊吹山地の主峰(最高峰標高1,377 mである〔新日本山岳誌 (2005)、1232-1234頁〕。一等三角点が置かれている山頂部は滋賀県米原市に属し〔、滋賀県最高峰の山である。山域は琵琶湖国定公園に指定されている。
== 概要 ==

古くから霊峰とされ、日本書紀においてはヤマトタケルが東征の帰途に伊吹山の神を倒そうとして返り討ちにあったとする神話が残されている〔コンサイス日本山名辞典 (1992)、48-49頁〕。日本書紀では「五十葺山」あるいは「膽吹山」などのように記され〔、古事記では「伊服阜能山」と記述される〔日本の山1000 (1992)、529頁〕〔日本三百名山 (1997)、261頁〕。かつては修験道においては「大乗峰」と呼ばれていた〔。日本百名山深田 (1982)、328-331頁〕、新・花の百名山田中 (1995)、323-325頁〕、一等三角点百名山一等三角点研究会 (1988)〕、関西百名山関西百名山地図帳 (2010)、6-9頁〕、近畿百名山、ぎふ百山岐阜県山岳連盟 (1987)〕の一つに選定されている。
「伊吹山」の読み方について、国土地理院の登録された山名をはじめ、地図や道路標識などの振り仮名は「いぶきやま」となっており、伊吹山の山麓地域では「いぶきやま」と呼ばれる。一方、「いぶきさん」という呼び方も存在し〔徳久球雄・石井光造・武内正編『三省堂 日本山名事典』三省堂、2004年、89頁。〕、滋賀県の伊吹町では「いぶきやま」、美濃尾張方面では「いぶきさん」とする名鑑がある〔武内正『日本山名総覧 1万8000山の住所録』白山書房、1999年、260頁。〕ほか、滋賀県内の伊吹山に近い地域では「いぶきやま」、遠い地域になるほど「いぶきさん」と呼ぶ傾向があるとも言われており〔『湖国と文化』136号、滋賀県文化振興事業団、2011年。〕、岐阜県でも同様の傾向がある。滋賀県、岐阜県、愛知県三重県の多くの学校の校歌で「伊吹山」に関する語句が歌われている〔第八高等学校の寮歌では「伊吹おろしの雪消えて、木曽の流れにささやけば、先に満ちてる国原の、春永劫にかおるかな」と歌われていた〕〔大坪 (1987)、175頁〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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