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伊平屋島の念頭平松 : ミニ英和和英辞書
伊平屋島の念頭平松[まつ]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [たいら, ひら]
 【名詞】 1. the broad 2. the flat 3. palm
平屋 : [ひらや]
 【名詞】 1. bungalow 2. one-story house
: [しま]
 【名詞】 1. island 
: [ねん]
 【名詞】 1. sense 2. idea 3. thought 4. feeling 5. desire 6. concern 7. attention 8. care 
念頭 : [ねんとう]
 【名詞】 1. mind 
: [あたま, とう]
 【名詞】 1. counter for large animals 
: [まつ]
 【名詞】 1. (1) pine tree 2. (2) highest (of a three-tier ranking system) 

伊平屋島の念頭平松 ( リダイレクト:念頭平松 ) : ウィキペディア日本語版
念頭平松[ねんとうひらまつ]

念頭平松(ねんとうひらまつ)は、沖縄県島尻郡伊平屋村伊平屋島に生育するリュウキュウマツ巨木である〔『新日本名木100選』、208-209頁。〕〔渡辺、454頁。〕〔牧野、69頁。〕。推定の樹齢は200年以上または300年以上などの説があり、久米島に生育する「久米の五枝の松」(国の天然記念物)と並んで沖縄県の二大名松と評価されている〔〔念頭平松 琉球大学資料館 風樹館ウェブサイト、2014年9月27日閲覧。〕。リュウキュウマツの名木として、1958年(昭和33年)には琉球政府指定天然記念物(現・沖縄県指定天然記念物)、1990年(平成2年)には「新日本名木100選」に選定され〔〔、2016年(平成28年)には伊平屋島の念頭平松として国の天然記念物に指定された〔官報告示21016年3月1日 、2016年3月2日閲覧〕。
== 由来 ==
伊平屋島は沖縄県に属する有人島の中で最北端に位置し、沖縄本島本部半島にある運天港から1日2便のフェリーで80分を要する〔観光ガイドマップ 伊平屋村ホームページ-てるしのNET、2014年9月27日閲覧。〕〔アクセス情報 伊平屋村ホームページ-てるしのNET、2014年9月27日閲覧。〕〔伊平屋島/野甫島 沖縄のしまじま 沖縄県企画部地域・離島課ウェブサイト、2014年9月27日閲覧。〕。島の形状は細長く、面積の約6割を標高200-300メートル程度の山地が占めている〔〔。平野部には田畑が広がり、サトウキビとイネの栽培が行われていて、沖縄県内では石垣島に次いで2番目の生産高がある〔〔。島の歴史は古く、琉球王国第一尚氏王統2代の王で、琉球最初の統一王朝を成立させた尚巴志王(1372年 - 1439年6月1日、在位1421年 - 1439年)の祖父佐銘川大主(さめがわうふぬし)〔「鮫川大主」という表記もしばしば見られ、読み方についても「さめかわおおぬし」とする資料もある。〕の出身地とされる〔〔〔文献資料にみる琉球・沖縄 いん 読谷 赤嶺 守(琉球大学法文学部教授) 琉球大学附属図書館ウェブサイト、2014年9月27日閲覧。〕〔鮫川大主(さめかわうふぬし) 沖縄タウンネット、2014年9月27日閲覧。〕。
伊平屋島北部の田名(だな)集落北側1.5キロメートルほどの丘陵地帯に、1本のリュウキュウマツが大きく枝を広げている〔〔。この木が念頭平松で、樹高こそ9メートル程度であるものの胸高直径〔単に「胸高」、または「胸高周」ともいい、立木と人が並んで立った時、人の胸の高さにあたる部分の直径を指す。日本の場合は、胸高は1.2メートルの部分で測定する。〕は約118センチメートルを測り、地上2-3メートルの付近から地面と平行するように四方に広がる枝張りの範囲は550平方メートル以上にもなる〔〔。リュウキュウマツは通常上方向に成長するが、このマツのように大きな傘状に広がって育つものは少ないという〔。推定の樹齢は200年以上または300年以上などの説があるが、「念頭平松」という名称の由来は不明とされている〔〔。
念頭平松は実は2代目のマツであるといい、次のような伝説が伝わっている。およそ500年以上の昔、この地には今のマツよりもさらに美しいマツが生育していて「兄松」と呼ばれて尊ばれていた。しかし、300年ほど前に隣の伊是名島に住む山太築登という男が兄松を盗伐した。その後、山太築登は兄松を伐った祟りで病を得て死んだ。山太築登の弟や親類縁者は、せめてもの償いにと2代目のマツをこの地に植えた。やがて2代目のマツは兄松と同様に美しい木に成長し、島民たちから手厚く保護され続けた〔〔〔〔念頭平松 沖縄の名木百選 沖縄県 環境部自然保護・緑化推進課ウェブサイト、2014年9月27日閲覧。〕。古くから伝わる琉歌では、「念頭平松ぬ枝持ちぬ美さ田名ぬ乙女ぬ身持ち美さ(にんとうひらまちぬゆだもちぬちゅらさだなぬみやらびぬみむちちゅらさ)」(歌の大意は念頭平松の枝ぶりと田名に住む乙女を比較して、乙女の美貌を詠ったもの)と称えられている〔〔。
念頭平松は久米島(沖縄県島尻郡久米島町)に生育するリュウキュウマツの「久米の五枝の松」(国の天然記念物)と並んで、沖縄県の二大名松と評価されている〔〔〔。1958年(昭和33年)1月17日に琉球政府指定天然記念物(現・沖縄県指定天然記念物)に指定され、1990年(平成2年)に開催された「国際花と緑の博覧会」に合わせて企画された「新日本名木100選」では、沖縄県から西表島に生育する「サキシマスオウノキ」とともに選定され〔〔〔『新日本名木100選』、9頁。〕、2016年(平成28年)3月1日には伊平屋島の念頭平松の名称で国の天然記念物に指定された〔。
伊平屋村の村歌は、その2番の歌詞で念頭平松のことを歌い上げている〔伊平屋村村章村歌に関する条例 昭和52年4月1日 条例第4号 伊平屋村例規集、2014年9月27日閲覧。〕〔伊平屋のうた 伊平屋村ホームページ-てるしのNET、2014年9月27日閲覧。〕。木の周囲は、1994年(平成6年)に「念頭平松公園」として整備された〔〔〔念頭平松 美ら島物語、2014年9月27日閲覧。〕。なお、伊平屋島の酒造会社伊平屋酒造は、この木から名前をとった泡盛「平松ロック」を製造している〔〔平松ロック 泡盛百科(沖縄県酒造組合ウェブサイト)、2014年9月27日閲覧。〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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