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滋野氏(しげのうじ)は、「滋野」を氏の名とする氏族。 姓(かばね)は滋野宿禰で宿禰姓であるが、朝臣姓となった滋野氏(滋野三家)もいた。 == 概要 == 『新撰姓氏録』によれば、紀氏と同族で、天道根命の後裔氏族とされ、旧姓は楢原造(ならはらのみやつこ)、次いで伊蘇志臣(いそしのおみ)。同時に、天道根命は神魂神の5世の孫で、伊蘇氏(伊蘇志)・楢原氏・滋野氏の祖と伝わる〔『姓氏』(監修:樋口清之/著者:丹羽基二、秋田書店)による。〕。 天平勝宝2年(750年)に駿河守として駿河国へ赴任した一族の楢原東人が同国庵原郡田子の浦で黄金を発見〔『続日本紀』同年3月戊戌(10日)条。〕、これを朝廷に献上したことからその功を賞した孝謙天皇が「かいがいしく勤める者」という意味で伊蘇志臣(勤臣とも作る)と賜姓し(「いそし」は「勤(いそし)む」の「いそし」)〔『文徳天皇実録』仁寿2年(852年)2月乙巳(8日)条の滋野貞主卒伝。〕、延暦17年(798年)に伊蘇志家訳が滋野宿祢と賜姓されて以後、宿祢姓の滋野氏となり〔『日本三代実録』貞観元年(860年)12月22日条の滋野貞雄卒伝。〕、更に弘仁14年(823年)には家訳とその子の貞主が滋野朝臣姓を賜っている〔前掲滋野貞雄卒伝。なお、『公卿補任』承和9年(842年)条には賜姓が同年1月であったことを記す。〕。なお、「滋野」の氏名(うじな)は未詳ながら草木の茂る野に因んで一族の繁栄を願った美称ではないかとされる〔佐伯、『新撰姓氏録の研究』考証篇第3巻。〕。 『姓氏録』には同族として上記紀氏の他、大村(右京、和泉国)、大家(大宅)(右京)、大坂、伊蘇志(以上大和国)、川瀬、直尻、高野(以上和泉国)の諸氏を掲げるほか、紀伊国には同じく天道根命を祖神とする紀伊国造家や名草氏がおり、和泉国に著名な物部氏(饒速日命の後裔)とは別系統と思われる物部氏(姓は連)もいた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「滋野氏 (神別)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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