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イザナギ(伊弉諾、伊邪那岐、伊耶那岐)は、日本神話に登場する男神。イザナキとも。『古事記』では伊邪那岐命、『日本書紀』では、伊弉諾神と表記される。イザナミ(伊弉冉、伊邪那美、伊耶那美、伊弉弥)の兄〔西郷信綱『古事記研究』,未来社,1973年,62ページ ISBN 978-4624600228〕〔保坂達雄『文学の誕生 シリーズ・古代の文学3「兄と妹」』,武蔵野書院,1977年,163ページ ISBN 978-4838600298〕〔桐村英一郎『古代の禁じられた恋』,森話社,2014年,159ページ ISBN 978-4864050692〕であり夫。 アマテラスやスサノオ等多くの神の父神であり、神武天皇の7代先祖とされる。 == 神話におけるイザナギ == 天地開闢において神世七代の最後にイザナミとともに生まれた。国産み・神産みにおいてイザナミとの間に日本国土を形づくる多数の子を儲ける。その中には淡路島・本州・四国・九州等の島々、石・木・海(オオワタツミ・大綿津見神)・水・風・山(オオヤマツミ・大山津見神)・野・火など森羅万象の神が含まれる。 イザナミが、火の神であるカグツチ(軻遇突智、迦具土神)を産んだために陰部に火傷を負って亡くなると、そのカグツチを殺し(その血や死体からも神が生まれる)、出雲と伯伎(伯耆)の国境の比婆山に埋葬した。 しかし、イザナミに逢いたい気持ちを捨てきれず、黄泉国(よみのくに)まで逢いに行くが、そこで決して覗いてはいけないというイザナミとの約束を破って見てしまったのは、腐敗して蛆にたかられ、八雷神(やくさのいかづちがみ)に囲まれたイザナミの姿であった。その姿を恐れてイザナギは逃げ出してしまう。追いかけるイザナミ、八雷神、黄泉醜女(よもつしこめ)らに、髪飾りから生まれた葡萄、櫛から生まれた筍、黄泉の境に生えていた桃の木の実(意富加牟豆美命、おほかむづみ)を投げて難を振り切る。 黄泉国と地上との境である黄泉比良坂(よもつひらさか)の地上側出口を大岩で塞ぎ、イザナミと完全に離縁した。その時に岩を挟んで二人が会話するのだが、イザナミが「お前の国の人間を1日1000人殺してやる」というと、「それならば私は、1日1500の産屋を建てよう」とイザナギは言い返している。 その後、イザナギが黄泉国の穢れを落とすために「筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原(檍原)」で禊を行なうと様々な神が生まれ、最後にアマテラス(天照大神)・ツクヨミ(月夜見尊月読命)・スサノオ(建素戔嗚尊速)の三貴子が生まれた。イザナギは三貴子にそれぞれ高天原・夜・海原の統治を委任した。 しかし、スサノオが「妣国根之堅州国」(旧出雲国、現;島根県安来地方)へ行きたいと言って泣き止まないためスサノオを追放し、幽宮に篭った。日本書紀によれば淡道(淡路島、淡路市)の多賀に篭ったとされ、古事記では版により淡道(淡路島)と淡海(近江)との記述がある。(淡海は正しくは近淡海なので誤写の可能性が高い) 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「イザナギ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Izanagi 」があります。 スポンサード リンク
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