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住吉踊り(または住吉踊。すみよしおどり)は、大阪の住吉大社の御田植神事に行われる住吉の御田植の踊り。戦国時代のころから住吉神宮寺の僧が京阪の各町村を廻って勧進したことから有名になり〔住吉踊 『大百科事典. 第14巻』平凡社、1939〕、江戸時代には乞食坊主の願人坊主らが大道芸として全国に流布し、かっぽれ・万作踊りなどに影響を与えた。かっぽれなどを住吉踊りと称することもあるが、大道芸としての住吉踊りは伊勢音頭や豊年踊り、子守り踊りなど民間踊りや俗謡が混在しており、本来の住吉踊りとは異なる。 ==概略== 祭祀としての住吉踊りは、神功皇后が三韓より凱旋の折、泉州七道ヶ濱(現・堺市)に上陸したことを祝い、海浜の漁民が天下泰平を謳歌し吉士舞を舞ったのが始まりとされる〔住吉大社〕。中世には農民たちが稲の虫追いや厄払いの意を込めて五穀豊穣を祈った農民舞踊となり、住吉神宮寺(神社に付属する寺)の僧が庶民の安全繁栄を祈った踊りとして京阪諸国を巡歴し、勧進した〔。 頂上に御幣をつけ、縁に幕を垂らした大傘を立て、手の割り竹で傘の柄を打ちながら一人が音頭取りとして歌い、縁に幕を垂らした菅笠をかぶり、口を白布で隠し、手にうちわを持った4人の踊り手がその周囲を回る(近年は、多数の踊り手で演じられている)〔。4人の踊り手が「心」の字を表し、中央の音頭取りの一人と足して「必」の字となる〔住吉踊 楽正会、1922.4 (大阪市立図書館)〕。5人が一つの傘の中で唄い踊るのは天地五行を象徴し、衣装にも紅、白、紫、黄、黒の5色を用いる〔。神仏習合によりもともと僧が踊って勧進したことから、踊り手の衣裳も僧服を模している。傘は仏法の天蓋を表し、この世界に住む誰もが心を本とし、神仏が傘下を守るという意味でもある〔。歌詞は神へ豊作を願う内容で〔、音頭の掛声「イヤホエ」は「陰陽穂栄」を転訛したものと言われる〔。 廃仏毀釈により明治4年に住吉神宮寺が廃寺になったため一度途絶えたが、約50年後の大正10年(1921年)に地元の有志が伊勢神宮参拝団「楽正会」を結成し、絶えてしまっていた踊りを古い資料などに当たって復興させ、住吉大社の御田植神事の奉納踊りとして復活した〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「住吉踊り」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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