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佐斯国(さしのくに)は、本居宣長が唱えた律令制以前における東海道の地域名。後の令制国では相模国、武蔵国を合わせた範囲に当たる。 ==概要== 佐斯国は、本居宣長が記した『古事記伝』(1798年脱稿)の説話にその名が記されている国名である。『古事記』で弟橘姫が海に身を投じる際の歌「佐泥佐斯(サヌサシ) 相武(さがむ)の小野に 燃ゆる火の 火中(ほなか)に立ちて 問ひし君はも」に現れる相武の枕詞「佐泥佐斯(サヌサシ)」の説明のために想定された。佐泥を修飾とし、佐斯が相武国の旧名だと考えて、佐泥佐斯が相模の枕詞になったとしたのである。 『古事記伝』の説明では、佐斯国は相模・武蔵国に相当する地域であったが、後に佐斯上(サシガミ)と身佐斯 みさしが転じて(ムサシ)に分割され〔丹波国・丹後国と同様の分け方だとして、佐斯上はあるが佐斯下はないとする。〕、転訛して相模国、武蔵国になったとされ、佐斯上には駿河国地域を含んだとする。しかし、佐斯国に関する史料は発見されておらず、存在したか疑問が残る。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「佐斯国」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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