翻訳と辞書
Words near each other
・ 佐治川
・ 佐治幸平
・ 佐治敬三
・ 佐治日向守
・ 佐治晴夫
・ 佐治村
・ 佐治氏
・ 佐治町
・ 佐治真規子
・ 佐治薫子
佐治谷ばなし
・ 佐治賢使
・ 佐治輝久
・ 佐治道貞
・ 佐治重家
・ 佐治重貞
・ 佐沼
・ 佐沼中学校
・ 佐沼城
・ 佐沼夏まつり


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

佐治谷ばなし : ミニ英和和英辞書
佐治谷ばなし[さじたにばなし]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [さ]
 【名詞】 1. help 

佐治谷ばなし : ウィキペディア日本語版
佐治谷ばなし[さじたにばなし]

佐治谷ばなし鳥取県東部に伝わる民話で、世間知らずや常識を知らなかったための笑い話が多く語り伝えられている。中には佐治谷の者がとんちで町の者たちに一泡吹かせる痛快な話もある。
== おもな佐治谷ばなし ==

*昔々、佐治谷のだらず(鳥取弁で「ばか」という意味)が嫁さんの里に呼ばれることになった。母親が心配して「あんねの方(あちらの家)ではカニがごっつぉ(ごちそう)に出てくるけぇ、ふんどし(この場合はカニの腹節のこと)を取って食べんと笑われっど」と教えてやった。嫁さんの里に行った男が膳を見ると、案の定カニが乗っている。「こりゃァふんどしを取らんといけんわい」と男が帯をほどいてふんどしを脱ぎ始めたので、里の家では大笑いをしたということだ。
*昔々、佐治谷のだらずが村の正月寄り合いに出たところ、ごちそうにくじら汁が出てきた。男は汁鍋の上に浮いている脂をたらふく食べ、家に戻って母親に「くじら汁ちゅううまいもんを食うたが、くじらは脂になって溶けとったわいや」と話した。母親は「くじら肉は汁の鍋底に沈むだけぇ、鍋底からすくって食わないけんだがな」と教えてやった。男は「脂だけでもあんげにうまかったのに惜しいことをした。こんどは鍋底すくって食ったろう」と考えた。次の年も正月寄り合いに出ると、今度は豆腐汁が出てきた。男は鍋底の方を食わにゃ損だと思って、底の方の汁ばっかり腹一杯食べてきてしまった。
*昔々、佐治谷の男が町にカラスを売りに出た。男は「町のものはいつもわしらをばかにするけぇ、ここは一つ町のもんらを騙したろう」と思い、袋いっぱいにカラスを詰めたのを背中に負い、腰にはキジをぶら下げた。そして大声で「カラスはいらんかぁ、カラスはいらんかぁ」と町中ふれ歩いた。町の者たちは男が腰に下げたキジを見て「佐治谷のだらずがキジをカラスとまちがえて売りょるわい。キジを安ぅに買うてやりましょう」と思って、「背中にいっぱい背負っているカラスをつかぁさい」と言ったところ、男は「なんぼでも買うてやってつかんせぇ」と本物のカラスを出して売ってやった。町のものらは「カラスをくれ」と言ってしまったものだから今更いらないとも言えず、佐治谷の者にうまいこと騙されて食べられもしないカラスを買ったということだ。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「佐治谷ばなし」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.