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佐賀県道・長崎県道106号嬉野川棚線(さがけんどう・ながさきけんどう106ごう うれしのかわたなせん)とは、佐賀県嬉野市から、長崎県東彼杵郡川棚町へ至る一般県道。未開通部分があり、全線走破は不可能。 そのため、起点の嬉野市側の案内標識には、「川棚までは開通していません!」、終点の川棚町側には県道標識の下に「嬉野まで行けません」と標記されている。 ただし、未開通区間には林道が通じており、林道を介した迂回路によって嬉野-川棚間の通行は可能である。 == 概要 == * 起点:佐賀県嬉野市(=国道34号交点) * 終点:長崎県東彼杵郡川棚町(=長崎県道・佐賀県道4号川棚有田線交点) 嬉野市内は全線が大字不動山を通っている。慶安年間に茶栽培が始まった土地であり、古くから最上段の牛ノ岳まで塩田川沿いに集落が点在したため、道路交通は早くから整備されていた。沿線には虚空蔵山登山口や国指定天然記念物の茶の木(嬉野の大チャノキ)があり、観光客・登山客も利用する。一方、川棚町内は1970年代に石木ダム建設計画が起き、地元反対派の激しい阻止抗争が発生したため、開発は停滞していた。佐賀県は早くから県道に指定していたが、長崎県が県道指定に踏み切ったのは1990年代である。 平野橋で国道34号と分岐した県道は、塩田川の谷筋に沿って県境を目指す。麓の平野地区では2車線と1.5車線が頻繁に変わる。中流域の大舟地区から2車線道路に変わり、茶畑の麓を進む。馬場地区で塩田川を渡り、山登りのルートに入る。2車線区間は虚空蔵山登山口・茶の木入口まで続く。最上段の集落となる牛ノ岳まで路線バスが設定されている。集落を乗り越すと、カーブのきつい1車線道路となり、茶畑と山林を縫っていく。終点の表示は設置されないまま、林道木場不動山線にそのまま接続する。 県境を通過する木場不動山線は2000年に開通したが、県道の整備事業とは別のルートである。同時期に全通した広域林道虚空蔵線と合流し、虚空蔵線を介して長崎県側の終点に移動できる。虚空蔵線の沿道にある虚空蔵山西登山口付近から下り道に入り、県道にいたる。 長崎県側は、川棚町木場郷内は川棚川支流の石木川に沿ってほぼ1車線で下る。離合は難しい沿線には棚田100選の一つ日向棚田がある。石木ダム建設によって水没する区間のため、県は整備を進めていない。代替道路の建設を地元に提示しているが、ダム建設そのものの反対運動によって、進展は見られない。石木川下流に達すると、2車線に拡張する。採石場が沿線にあるため、土木工事シーズンになると大型トラックが頻繁に行き交う。石木小学校の上流部には、ダム立ち退き者対象の代替住宅が2008年に整備されている。旧来からの民家を縫って県道4号に合流する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「佐賀県道・長崎県道106号嬉野川棚線」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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