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便宜置籍船(べんぎちせきせん、)とは、その船の事実上の船主の所在国とは異なる国に籍を置く船をいう。 == 概要 == 通常、船主は所有船を国に登録しなければならない(船籍)。しかし船主がその出資により、船を所有するためだけの会社を置籍国に設立する、という手段が用いられる。当然この会社は実態を持たないペーパーカンパニーとなる。他国で船舶を所有や置籍で生ずる税金を低く抑えたり(タックス・ヘイヴン)、乗員の国籍要件等に関する規制を緩やかにすることで、外国船籍を誘致する政策によって、便宜置籍船が多く発生している。リベリアが外国船籍誘致政策を執り、ギリシャ系の船主が節税の為にこれを利用したことに始まる。 便宜置籍国・便宜置籍船国としてはリベリアの他に、パナマ、バハマ、マルタ、キプロスなどの小国が同様の政策を執り、利用されている。加えてアンティグア・バーブーダ、カンボジア、キリバス、グルジア、セントビンセント・グレナディーン、ツバル、モンゴル、ベリーズ、ホンジュラス、ボリビア、シエラレオネなども便宜置籍国である〔FOC Countries International Transport Workers' Federation 〕。モンゴルとボリビアは海岸線を領土に持たない内陸国である。 便宜置籍船国はTOKYO MOU やPARIS MOU の独自の検査結果によりブラック・リスト、グレーリスト、ホワイト・リストの三つのカテゴリーに分類できる。便宜置籍船国は非難されることがあるが、ホワイト・リストの船籍国は国際条約を順守していると評価される。ブラック・リストの船籍国は国際条約を順守していないと評価される。分類基準は旗国に登録されている船舶の過去3年間のデータで評価される。ポートステートコントロールはブラック・リストの船籍船を優先的に検査する〔アジア太平洋地域18か国で外国船検査を強化へ 平成24年4月20日 国土交通省海事局総務課外国船舶監督業務調整室 〕。この評価システムにより比較的に良いと判断できる旗国はホワイト・リストに留まる努力をしている。 パナマについては、ノリエガ将軍が米国と対立した際、パナマ籍船にも何らかの制裁が課されるのでは、との思惑から、船主がその支配船の籍を他の国に移す動きもあった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「便宜置籍船」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Flag of convenience 」があります。 スポンサード リンク
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