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俘虜記 : ミニ英和和英辞書
俘虜記[ふりょき]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ふ]
 【名詞】 1. (1) captive 2. prisoner 3. (2) victim 4. slave
俘虜 : [ふりょ]
 【名詞】 1. captive 2. prisoner of war
: [とりこ]
 【名詞】 1. (1) captive 2. prisoner 3. (2) victim 4. slave
: [き]
 (n,n-suf) chronicle

俘虜記 : ウィキペディア日本語版
俘虜記[ふりょき]

俘虜記』(ふりょき)は、大岡昇平が1948年に発表した連作小説。あとがきには「俘虜収容所の事実を藉りて、占領下の社会を諷刺するのが、意図であった。5年にわたって書き継いだ為、その間情勢と私の考えに変化があり、一本調子ではない」とある。内容は大きく二つに分かれ、前半が俘虜になる前、後半が俘虜となった後の生活を描いたもの。成城高校時代のかつての家庭教師小林秀雄に「何でもいいから書きなせえ、書きなせえ。あんたの魂の事を書くんだよ。描写するんじゃねぇぞ。」と、勧められて書き始めた作品。米兵について言及した箇所があるため、敗戦1年後ではすぐに発表することが躊躇われ、1948年に「捉まるまで」の章を発表した。
戦争文学」とはいうものの、通常の戦争文学(戦場文学)とは異なる。
# 「米兵を何故撃たなかったか」という命題を明晰な文体で省察した点。
# 収容所という「社会」を悲痛に、ユーモラスに描いた点。特に、人間のエゴや堕落を洞察し、細かく分析して描写した点。



== 当時の評価 ==
「捉まるまで」の章を発表した当時、懐疑的な批評もあったが、おおむね好評であり、特に小林秀雄は賞賛した。「パロの陽」まで4章を含めて刊行された『俘虜記』(現在刊行されているのは全13章)は翌1949年に第1回横光利一文学賞を受賞し、文壇での地位を固めた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「俘虜記」の詳細全文を読む




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