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『信仰の寓意』(しんこうのぐうい、、)は、オランダ黄金時代の画家ヨハネス・フェルメールが1670年から1672年ごろに描いた絵画。1931年以来、ニューヨークのメトロポリタン美術館が所蔵している 。 1666年から1667年ごろに描かれた『絵画の寓意』ともよばれる『絵画芸術』とともに、フェルメールが描いた現存する二点の寓意画のうちの一つである。当時の絵画ジャンルの優劣を表す「ジャンルのヒエラルキー (Hierarchy of genres)」では歴史画に分類される作品で、室内に一ないし二人の人物が配された、フェルメールの典型ともいえる構成の作品である。『信仰の寓意』と『絵画芸術』は使用されている透視図法がほとんど同じであり、画面左には下部がまとめられた多色使いのタペストリが配されているなど、よく似た構成の作品となっている。さらに『絵画芸術』にはルネサンス期の美術学者チェーザレ・リーパ (Cesare Ripa) に由来する文芸の女神クリオの寓意も描かれている。また、フェルメールの『恋文』にも『信仰の寓意』とよく似た、金飾りがあしらわれた羽目板が描かれている〔。『信仰の寓意』と『絵画芸術』には、他のフェルメールの絵画とは作風と目的に明確な相違が見られる。どちらも複雑な寓意に満ちた作品といえるが、『信仰の寓意』では「普段フェルメールが重視していた自然主義的描写ではなく、別の手法で作品を描きあげるために様式的描写が選ばれている」とされている〔。『絵画芸術』は人物もポーズも自然主義的な素朴な表現で描かれているが、『信仰の寓意』の人物像はバロック的な劇的表現で描かれている。 == 技法 == 金の縁取りがなされた、鮮やかな白と青のサテンドレスを身にまとう女性が描かれている。女性は白と黒の大理石が敷き詰められた床に置かれた壇上に座り、右足は地球儀に、右手は胸元に置かれている。女性の視線は上を向き、天井から青いリボンで吊り下げられたガラス玉をうっとりと見つめている。左腕は、杯、大きな書物、木製のキリスト磔刑像が置かれたテーブルの端にかけられている。磔刑像の背後には金飾りが施された皮製のパネルがある〔Arthur K. Wheelock, Jr., editor, ''Johannes Vermeer'', catalogue of an exhibition of the same name organized by the National Gallery of Art, Washington, and the Royal Cabinet of Paintings Mauritshuis, The Hague; pp 190-195, New Haven: Yale University Press, 1995〕。書物の下には司祭が着用するストラのような、細長い布が見える。テーブルの足元にはいばらの冠がある。これらはすべて、床に縁が垂れかかった緑と黄のラグに覆われた壇上に置かれている。女性の左脚元の床にはリンゴが転がり、画面左手前には石に押し潰されたヘビが描かれている。女性の背後の薄暗い壁にはキリスト磔刑を描いた大きな絵画が掛けられている。画面最左部の観覧者にもっとも近い位置には、下部が寄せられた多色使いのタペストリが描かれている〔。青い布が置かれた椅子が、このタペストリの背後、押し潰されたヘビの左横に見える。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「信仰の寓意」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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