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信時潔 : ミニ英和和英辞書
信時潔[のぶとき きよし]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [まこと, しん]
  1. (adv,n) truth 2. faith 3. fidelity 4. sincerity 5. trust 6. confidence 7. reliance 8. devotion 
: [とき]
  1. (n-adv,n) (1) time 2. hour 3. (2) occasion 4. moment 

信時潔 : ウィキペディア日本語版
信時潔[のぶとき きよし]

信時 潔(のぶとき きよし、1887年明治20年)12月29日 - 1965年昭和40年)8月1日)は、日本作曲家大阪府出身。
== 略歴 ==
牧師吉岡弘毅(元津山藩士の外交官で明治初期の日朝外交を担当)の子として生まれ、幼少より賛美歌に親しんだ。大阪の市岡中学を経て、東京音楽学校器楽部および研究科器楽部でチェロを学び、後、同科作曲部に移り、アウグスト・ユンケルに指揮法、ハインリヒ・ヴェルクマイスターにチェロと作曲、ルドルフ・ロイテルに対位法と和声学を師事する。東京音楽学校助教授を勤めたのち、留学先のドイツでゲオルク・シューマンに師事、帰国後に東京音楽学校教授となる。同校の本科作曲部(現東京芸術大学音楽学部作曲科)創設に尽力し、弟子には、片山頴太郎下総皖一坂本良隆橋本國彦呉泰次郎細川碧高田三郎大中恩柏木俊夫などがいる。
主な作品には、交声曲海道東征』、歌曲集『沙羅』、国民唱歌『海ゆかば』(大日本帝国海軍の将官礼式用儀制曲『海ゆかば』とは同名異曲)、『紀元二千六百年頌歌』、ピアノ組曲『木の葉集』、合唱曲『紀の国の歌』、『鎮魂頌』などがある。『沙羅』は現在でも愛唱され、多くの合唱曲も演奏機会が多い。『沙羅』を初めとする歌曲は木下保編曲の合唱曲としても親しまれた(木下は『海道東征』初演時の指揮者でもある)。芸術音楽のみならず文部省唱歌『電車ごっこ』等を作曲。戦前戦後を通じて学校の音楽教科書の編纂や監修にも力を注いだ。校歌社歌団体歌等の作曲も数多く手がけ、生涯で少なくとも1000曲以上を数える。
シェーンベルクバルトークなど当時の現代音楽の知識も豊富だったが、実作ではドイツ古典派ロマン派に基づく簡素で重厚な作風を貫いた。太平洋戦争後は作品数が減るが、これは『海ゆかば』が軍国主義に利用され、学徒出陣の際に用いられたことに対抗できなかったことを恥じたものだとも言われる。同世代の作曲家である山田耕筰とは作風、経歴、戦後の処し方で好対照をなす。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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