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『信長公記』(しんちょうこうき / のぶながこうき)は、安土桃山時代の戦国大名である織田信長の一代記で、歴史史料。著者は信長旧臣の太田牛一。江戸時代初期に原本が成立〔池田家文庫本に慶長15年(1610年)の牛一自身による奥書がある。〕。 信長の幼少時代から信長が足利義昭を奉じて上洛する前までを首巻とし、上洛(永禄11年(1568年))から本能寺の変(天正10年(1582年))まで15年の記録を1年1巻とし、全16巻(16冊)にまとめている。 読みに関しては米沢藩上杉氏旧蔵本である個人蔵十冊本の内題に「しんちやうき」と有ることから、音読みで「しんちょうき」と読まれていたと考えられている〔金子(2009)、pp.394 - 395〕。また、森銑三は江戸時代にはその人に敬意を表する意味で人名を音読みする習慣があったことを指摘し(有職読み)、同様の事例に『義経記(ぎけいき)』を挙げている。 == 概要== 歴史上初めての織田信長の一代記。著述姿勢は真摯であり、年月日を記して編年的にまとめられ、一部錯綜が認められる箇所もみられるが、文書上から確認される事跡を正確に記しているため、史料としての信頼が高く〔染谷光広「古典の辞典」(1987年、河出書房新社)〕、信長期の事情を知るには無くてはならない史料とされている。信長自身については、果断にして正義を重んじる性格であり、精力的で多忙、情誼が厚く道理を重んじる古今無双の英雄として描かれている。 また東大寺大仏殿を焼いた松永久秀が、焼いたのと同じ10月10日に鹿角兜(鹿は奈良にて神鹿として敬われる)を付けた織田信忠によって奈良・信貴山で自刃に追い込まれたことに触れるなど、神道・仏教・儒教が融合した中世的道徳がうかがえたり、信長に離反した荒木村重の妻子の最期を憐れんで村重と妻との短歌のやり取りを詳細に記すなど、客観的ながらも牛一の価値観や人物観を現す内容となっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「信長公記」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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