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偏微分 : ミニ英和和英辞書
偏微分[へんびぶん]
(n) partial differentiation
===========================
: [へん]
  1. (n,vs) side 2. left radical of a character 3. inclining 4. inclining toward 5. biased 6. biassed
偏微分 : [へんびぶん]
 (n) partial differentiation
微分 : [びぶん]
 (n,vs) differential (e.g., calculus)
: [ぶん, ふん]
  1. (n,n-suf,pref) (1) part 2. segment 3. share 4. ration 5. (2) rate 6. (3) degree 7. one's lot 8. one's status 9. relation 10. duty 1 1. kind 12. lot 13. (4) in proportion to 14. just as much as 1
偏微分 : ウィキペディア日本語版
偏微分[へんびぶん]

数学多変数微分積分学における偏微分(へんびぶん、)は、多変数関数に対して一つの変数のみに関する(それ以外の変数は)微分である(全微分では全ての変数を動かしたままにするのと対照的である)。偏微分はベクトル解析微分幾何学などで用いられる。
函数 の変数 に関する偏微分は
: f^\prime_x,\quad f_x,\quad \partial_x f,\quad \fracf,\quad \frac
など様々な表し方がある。一般に函数の偏微分はもとの函数と同じ引数を持つ函数であり、このことを
: f_x(x, y, \ldots), \quad \frac (x, y, \ldots)
のように記法に明示的に含めてしまうこともある。偏微分記号 が数学において用いられた最初の例の一つは、1770年以降マルキ・ド・コンドルセによるものだが、それは偏差分の意味で用いられたものである。現代的な偏微分記法はアドリアン゠マリ・ルジャンドル〔Adrien-Marie Legendre, Sur la mainère de distinguer les maxima des minima dans le calcul des variations, Mém. Acad. Sci.,〕 が導入しているが、後が続かなかった。これを1841年に再導入するのがカール・グスタフ・ヤコブ・ヤコビである。
偏微分は方向微分の特別の場合である。また無限次元の場合にこれらはガトー微分に一般化される。
== 定義 ==

=== 2変数の場合 ===
簡単のため、2 変数の場合のみを詳しく述べる。''z'' = ''f''(''x'', ''y'') を R2 のある領域上で定義された実数値関数で、''x'' と ''y'' とは関数関係を持たずに独立に変化することができるとする。そして ''y'' を任意の値 ''b'' で固定すると、これを ''z'' = ''f''(''x''; ''b'') = ''f''1(''x'') という変数 ''x'' の関数だと思うことができる。このとき、この ''z'' = ''f''1(''x'') の ''x'' = ''a'' における微分係数
:\begin \frac(a)
&= \lim_\frac\\
&= \lim_\frac
\end
を ''z'' = ''f''(''x'', ''y'') の、点 (''a'', ''b'') における ''x'' に関する偏微分係数とよぶ。この極限を
:\left.\frac\right|_
= \frac(a,b)
= f_x(a,b) = z_x|_

などのように記す。''z'' = ''f''(''x'', ''y'') を曲面と考えると、偏微分係数 ''f''''x''(''a'', ''b'') は領域上の点 (''a'', ''b'') における、''z'' の ''x'' 方向の傾きを表している。領域 ''D'' ⊂ R2 の各点 (''x'', ''y'') で ''x'' に関する偏微分係数が存在するとき、これを ''x'', ''y'' の関数と見た
:\partial_x f(x,y) = f_x(x,y)=\frac
=\lim_\frac

を ''z'' = ''f''(''x'', ''y'') の ''x'' に関する偏導関数と呼ぶ。領域 ''D'' の各点で偏導関数が定義できるとき、''z'' は領域 ''D'' において ''x'' に関して偏微分可能であるという。
同様に、''x'' を任意の値 ''a'' で固定してできる ''z'' = ''f''(''a''; ''y'') = ''f''2(''y'') という ''y'' についての関数が、ある領域 ''D'' に属する ''y'' について微分可能なら
:f_y(x,y) = \frac
:= \lim_ \frac

を ''z'' の ''y'' についての偏微分といい、''z'' は ''D'' において ''y'' について偏微分可能であるという。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「偏微分」の詳細全文を読む




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